1996 Fiscal Year Annual Research Report
臨床肝移植における新しい肝機能評価法の確立-核磁気共鳴装置による高エネルギー燐酸化合物の計測-
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07457249
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Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
川崎 誠治 信州大学, 医学部, 教授 (80177667)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋倉 泰彦 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (10228398)
川崎 誠治 信州大学, 医学部, 教授 (80177667)
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| Keywords | 肝移植 / graft viability |
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| Research Abstract |
生体部分肝移植および今後本邦でも開始されると考えられる脳死肝移植において、移植される肝臓のviabilityを肝移植手術前に評価することは極めて重要である。しかし、その評価法に関する試みは国内外で数多くなされてきたにも関わらず、現時点で一定したものは確立していないのが現状であり、その克服が求められてきた。本研究は、ヒトの肝臓のviabilityの評価をin vivoで、かつ非侵襲的に行う上でのin vivo 31P-MRSの臨床的有用性について検討することを目的としている。
検討の結果、肝移植術前のドナーにおいてin vivo 31P-MRSで得られる肝臓のviabilityは、手術時の生検肝組織で測定されたadenine nucleotideおよびin vivoでの肝血流量と良好な相関を示しており、in vivo 31P-MRSの有用性が示唆された。また、移植術後の経過とin vivo 31P-MRSの結果との関連については現在検討中ではあるが、術後経過が良好な症例においてはin vivo 31P-MRSでも高値をとる症例が多く、本検査法の有用性がうかがわれた。
信州大学ではこれまでに68例の生体部分肝移植を施行し、内57例(83%)が生存中であるが、今後はこれらの知見を背景として、さらに症例を重ねながら検討を重ねるとともに、ラットを用いた実験肝移植モデルで肝移植術後における肝再生との関連についても検討していく予定である。
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[Publications] Kawasaki,S,et al: "Extended lateral segmentectomy using intraoperative ultrasound to obtain a partial graft" American Journal of Surgery. 171. 286-288 (1996)
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[Publications] Kawasaki,S,et al: "Temporary Shunt between right portal vein and vena cava in living related liver transplantation" J.Am Coll Surg. 183. 74-76 (1996)
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[Publications] Hashikura,Y.et al: "Immunosuppressant switching between cyclosporine and tacrolimus after liver transplantation" Transplantation Proceedings. 28・2. 1034-1035 (1996)
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[Publications] 橋倉泰彦・他: "肝移植術中術後の凝固線溶糸の変動に関する研究" 外科. 58・2. 205-209 (1996)
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[Publications] 橋倉泰彦・他: "肝移植ドナーの術前後の栄養管理" JJPEN. 18・11. 833-836 (1996)
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[Publications] Ikegami,T.et al: "Should all hepatic arterial branches be reconstructed in living-related liver transplantation?." Surgery. 119. 431-436 (1996)
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[Publications] 橋倉泰彦・他: "高木弘(編):シクロスポリンの実際,「生体部分肝移植とシクロスポリン」" 国際医学出版, 19(担当分) (1996)
