1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457285
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
村下 十志文 北海道大学, 医学部, 講師 (20261290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 慶秀 北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (60125359)
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Keywords | 虚血再灌流障害 / 接着分子 / 白血球 / 心筋保護 / 血液灌流モデル / Langendorff model |
Research Abstract |
血液による灌流モデルを確立することが本年度の目標であった.究極目標である臨床応用を考慮した場合、血液による灌流モデルの確立は必須である。 まず成熟ラットを血液にて交叉灌流するLangendorff modelを試み、血球成分や接着分子の再灌流障害における役割を検討した。虚血再灌流後に出現すると考えられる白血球接着分子R2-1A6に対するmonoclonal antibodyを用い,虚血再灌流後の心機能,冠血管抵抗の回復を非投与群と比較した.その結果,monoclonal antibody投与群では,心機能,冠血管抵抗の回復共に良好であった.また,acetylcholine(endothelium-dependent vasodilator)とtrinitroglycerine(endothelium-independent vaso dilator)に対する冠血管抵抗の反応を見ると,trinitroglycerineに対する反応は両群で差はなっかったが,acetylcholineに対する反応は投与群で有意に改善していたことより,白血球接着分子が虚血再灌流障害に関与していることが示された.
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