1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457350
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
豊岡 秀訓 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (80010362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天羽 敬祐 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (30045992)
横山 訓典 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00014176)
槇田 浩史 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (20199657)
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Keywords | エンドトキシン / nitiic oxid / Corboxy-PITO / MRS |
Research Abstract |
エンドトキシンショック時の肝障害に対して、NO(nitric oxide)のはたす役割を検討する目的で、以下の実験をおこなった。 [対象および方法]ウサギを1)control群(n=5)2)endotoxim(500μg/kg)投与群(n=5)3)endotoxin +Carboxy-PTIO(10mg/kg/hr)投与群(n=5)の3群にわけた。Ketamine,Xylazine麻酔下にウサギを気管切開し、30% O2にて人工呼吸を行った。開腹後、左肝葉間に直径27mmのリン用サーフェスコイルを設置、体温、動脈圧、中心静脈圧をモニターしながら、Siemens社製MR System 4.7Tにて、30分毎に31P-MRSの測定を行った。β-ATP,Piの割合を肝エネルギー代謝の指標とし、また、Piのchemical shiftから細胞内pHを測定した。各群2時間毎に動脈血ガスを、そして7時間後の血中GOT,OCT,LDH,乳酸値を測定した。 [結果]endotoxin投与群において、約2時間後より、β-ATPの低下とPiの増加が認められ、β-ATPは、そのまま低値が持続した。7時間後の血中GOT,OCT,LDH,乳酸値は有意に増加した。動脈血、細胞内pHとも徐々に低下し、進行性のアシドーシスが認められた。Carboxy-PTIO投与群では、循環動態が安定すると共に、β^ATP、Piともに有意差なく推移し、肝エネルギー動態はほぼ正常に維持された。 [結論]Endotoxin shock時におけるNO scavenger,Carboxy-PTIOの有用性が示唆された。 (今回の結果は、第43回日本麻酔学会総会に発表予定である。)
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