1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457365
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
東 英穂 久留米大学, 医学部, 教授 (10098907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 敞恵 久留米大学, 医学部, 講師 (10080558)
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Keywords | 脳虚血 / 海馬錐体細胞 / 興奮性アミノ酸 / Glutamate拮抗薬 / 急峻脱分極電位 / 細胞内Ca濃度 / Necrosis |
Research Abstract |
1)成熟ラット海馬スライス標本を作成し、95%N_25%CO_2飽和グルコース欠乏液を投与(脳虚血類似負荷)すると、CA1錐体細胞では2分後一過性の過分極電位が生じ、4分後に緩除な脱分極電位に移行し、約6分後に急峻な脱分極電位が発生、この時点で95%O_2-5%CO_2飽和グルコース含有液に戻しても、膜は持続的に脱分極し、不可逆的変化が生じた。 2)潅流液中のglutamate含量は脳虚血類似負荷直後より次第に増加し始め、4分後(緩徐脱分極発生時)にピークに達し、コントロールの約2倍に増加した。6分後(急峻脱分極発生時)は約1.5倍の増加を示した。この時点で正常潅流液に戻すと、glutamate含量は速やかにコントロール値に回復した。 3) Glutamate antagonists CNQX (50μM) /APV(250μM)で標本を前処理すると、緩徐脱分極電位の振幅は著名に抑制されたが、急峻脱分極電位のそれは影響を受けなかった。この時点で再酸素化すると、約60%の細胞で膜電位がコントロール値に回復した。 4) Fura-2/AM負荷標本を用いた細胞内Ca濃度変化は脳虚血類似負荷直後より次第に増加し始め、急峻脱分極発生時にほぼ一致して著名に増加し、蛍光強度が約2倍になった。この時点で正常潅流液に戻すと、細胞内Ca濃度は次第に減少し始めたが、30分後でもコントロール蛍光強度の約1.5倍の高値を維持した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 田中永一郎: "実験的脳虚血と細胞死" 第73回日本生理学会大会予稿集. 170- (1996)
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[Publications] 藤村直子: "低酸素誘起過分極電位とATP感受性Kチャネル" 第73回日本生理学会大会予稿集. 223- (1996)
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[Publications] 鬼塚明子: "脳虚血神経細胞死におけるグルタミン酸と一酸化窒素(NO)の関与" 第73回日本生理学会大会予稿集. 224- (1996)
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[Publications] 山本悟史: "Na, K-pump機能へ及ぼすアミノ酸変異の影響" 第73回日本生理学会大会予稿集. 277- (1996)
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[Publications] 東 英穂: "脳虚血とイオンチャネル" 日本蘇生学会雑誌. 13. 100-103 (1995)
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[Publications] 東 英穂: "脳虚血障害の二面性-虚血下と血流再開時の障害-" 日本救急医学会雑誌. 6. 413- (1995)
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[Publications] 東 英穂: "Brain Hypoxia vol. 9 (分担執筆)" にゅ-ろん社, 131-154 (1995)