1996 Fiscal Year Annual Research Report
顆粒球コロニー刺激因子の泌尿器悪性腫瘍細胞の増殖能に及ぼす効果
Project/Area Number |
07457374
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
内藤 克輔 山口大学, 医学部, 教授 (60115251)
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Keywords | 泌尿器悪性腫瘍細胞 / G-CSF / 増殖能 / in vitro |
Research Abstract |
膀胱移行上皮癌由来培養細胞株KK-47およびT24を用いて,OK-432のサイトカインを介した抗腫瘍効果を検討すると,OK-432は健康人末梢血単核球(PBMC)を刺激しPBMCよりTNFalphaやIFNgammaを産生し,これらのサイトカインによる殺細胞効果が生じた,PBMCはG-CSFを産生するが,OK-432の0.05KE/mlの濃度で24時間培養すると,培養液中のG-CSF濃度は240.3+11.7pg/mlから27.0+6.1pg/mlにまで低下した.上記サイトカインによる殺細胞に加えて,OK-432によるG-CSF産生抑制が抗腫瘍効果の一役を担っている可能性が推察された(Urol.Res,1997年中に印刷予定).KK-47細胞はそれ自身FGF basicやIL-6を産生する.G-CSFとKK-47細胞の48時間接触では,G-CSF50ng/mlの濃度までFGF basicの産生は増加しないが,96時間接触ではG-CSF10ng/mlの濃度までFGF basicの産生は増加した.このKK-47細胞によるFGF basic産生はG-CSFと共にPBMCを加えることにより,さらに増強された.KK-47細胞によるIL-6産生はG-CSFとの96時間接触にて有意に低下した.さらにKK-47によるIL-6産生はPBMCとの24時間接触により増加し,G-CSFを加えることによりさらに増加する傾向を示した.これらのサイトカイン産生増加と細胞増殖の相関について検討中である.
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Research Products
(1 results)