1997 Fiscal Year Annual Research Report
keratinocyte growth factor(KGF)による子宮内膜の増殖と分化の調節機構に関する研究
Project/Area Number |
07457392
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
多賀 理吉 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00107682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂田 博行 横浜市立大学, 医学部, 講師 (20275051)
高橋 恒男 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60179497)
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Keywords | KGF / KGFmRNA / KGF受容体 / 脱落膜 / hCG / 細胞増殖 / 繊毛 / RT-PCR |
Research Abstract |
過去2年間は、ヒト子宮内膜におけるKGFmRNAの月経周期に伴う変化,繊毛細胞におけるKGF受容体(KGF-R)mRNAの存在について検討した。 平成9年度は、繊毛細胞に対するKGFの生物学的作用を明らかにするため,ヒト妊娠初期繊毛細胞およびヒト繊毛癌細胞株(Bewo細胞)を用いて,細胞増殖およびhuman chorionic gonadotropin(hCG)産生に及ぼすKGFの効果を検討した。 KGFは、これらの細胞に対して,細胞増殖には有意な影響を及ぼさなかったが,hCG分泌を有意に促進したことより,KGF繊毛細胞に対して,増殖よりも分化を促進する作用のあることが判明した。 すでに、これまでの検討により,ヒト子宮内膜/脱落膜,ヒト繊毛にKGFmhNAの存在が明らかにされている事実を考えると,KGFはautocrineあるいは子宮内膜/脱落膜とのparacrine 機構により,hCGの産生を調節している可能性が示唆された。このことから,KGFが,着床あるいはplacentation,妊娠の維持機構に重要な役割を果たしていることが推測される。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Matsui H.: "Gene expression of keratinocyte growth factor and its receptor in human endometrium/decidua and chorionic villi" Endocrine J.44. 867-871 (1997)
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[Publications] Taga M: "In vitro Fertilization and Assisted Reproduction" Monduzzi Editore(不明), (1997)
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[Publications] Taga M: "Endometriosis Today" Parthenon Publishing, 478 (1997)