1995 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障発症とその治療における視神経・脈絡膜循環の役割 -生体眼での非侵襲的解析-
Project/Area Number |
07457410
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新家 真 東京大学, 医学部・附属病院(分), 助教授 (00092122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永原 幸 東京大学, 医学部・附属病院(分), 助手 (50262134)
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Keywords | 視神経乳頭 / 傍乳頭脈絡膜 / カルシウム拮抗剤 / セロトニン拮抗剤 / 抗緑内障剤 / 末梢血流 / 家兎 / 正常人有志者 |
Research Abstract |
正常人有志者で、視神経乳頭(NB_<ONH>)、傍乳頭脈絡膜(NB_<ch>)末梢血流量に対する、現在汎用されている抗緑内障剤、2%カルテオロール、0.5%チモロール、0.5%ベタキサールの1回及び1日2回3週間片眼点眼の効果を検討した。2%カルテオロールは3週間点眼で、両眼のNB_<ONH>を有意に増加させたが、他の2剤はNB_<ONH>に対して効果がなかった。NB_<ch>は何れの薬剤でも変化がなかった。同様にカルシウム-拮抗剤、セモチアジル、及びセロトニン拮抗剤、アンプラーグ、を若年正常者に、常用量を1週間投与し、その効果を検討したがNB_<ONH>、NB_<ch>とも変化がみられなかった。家兎眼においても、各種抗緑内障剤、カルシウム-拮抗剤の長期(3週間)又は1回投与のNB_<ONH>又はNB_<ch>に対する効果を検討した。点眼側にのみNB_<ONH>を増加させ、対側コントロール眼には効果のなかったものは、0.5%ベタクソロール、0.5%チモロール、0.25%ニプラジオールであり、片眼点眼で両眼NB_<ONH>を増加させたのは2%カルテオロール、両側に効果のみられなかったものは0.05%ブナゾシンであった。カルシウム-拮抗剤ではNB_<ONH>に対しては、ニルバジピンが最も増加効果を示し、ニカルジピン、セモチアジルは効果がなかった。NB_<ch>に対してはニカルジピンが最も増加効果が強く、他の2剤の効果は弱かった。さらに猿用固定台を試作した。
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