1995 Fiscal Year Annual Research Report
神経芽細胞腫におけるアポトーシス・エンド ヌクアーゼの分子生物学的研究
Project/Area Number |
07457419
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横森 欣司 東京大学, 医学部(病), 助教授 (20251291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田沼 靖一 東京理科大学, 薬学部, 教授 (10142449)
上井 義之 東京大学, 医学部(病), 助手 (70177567)
土田 嘉昭 東京大学, 医学部(病), 教授 (80010164)
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Keywords | 神経芽細胞腫 / アポトーシス / エンドヌクレアーゼ / DNA断片化 |
Research Abstract |
(1)神経芽細胞種(以下本症と略す)培養細胞株16株を入手し、アポトーシス誘導剤(アクチノマイシンD、アドリアマイシン、CPT11)によるアポトーシス発現を検討した。その結果、本症培養細胞株は、アポトーシスの観点より、大断片化すら誘発されない株、大断片化のみ起こる株、および典型的なladder structureを示す小断片化まで誘発される株、の3種類に分類できる可能性が示された。 (2)DNA大断片化を司るDNaseλに関して、本症腫瘍細胞株TGW株(DNaseλ活性陽性)とGOTO株(同酵素活性陰性)を用いて比較検討することによって本酵素の同定研究を進めた。両培養細胞株をヌードマウス各10匹ずつの皮下に移植し、腫瘍組織塊を採取した。その際、1匹のヌードマウスの背部皮下4ケ所に接種し、径10mm大の半球状に増殖した時期(中心壊死のない時期)で摘出し、液体窒素中で急速凍結後に-80度Cで保存した。それぞれ、約30gの新鮮腫瘍組織が得られた。 (3)ヌードマウス皮下移植継代3株(GOTO,TGW,SK-N-SH)に関して、皮下腫瘍が径5mm大に増殖した時点で担がんマウス(各群6匹)にアポトーシス誘導剤(アクチノマイシンD、アドリアマイシン、CPT11)をLD50の3分の1量腹腔内投与し、2日後に摘出・即凍結し、アポトーシス断片化の有無とその局在性検討の試料として保存した。 (4)本症マス・スクリーニング症例の未治療凍結組織12検体、非マス症例の腫瘍凍結組織6検体を入手・保存した。次年度には、これらの臨床例の予後とアポトーシス発現の有無との関連を分析する。
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Research Products
(1 results)