1996 Fiscal Year Annual Research Report
培養困難な新しい菌種Eubacterium saphenumの歯周疾患病原性
Project/Area Number |
07457427
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
星野 悦郎 新潟大学, 歯学部, 教授 (90124619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上松 弘幸 新潟大学, 歯学部, 助手 (40242432)
佐藤 尚美 新潟大学, 歯学部, 助手 (20018427)
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Keywords | Eubacterium saphenum / 歯周疾患 / 成人性歯周炎 / 糖非分解性Eubacterium / 培養困難細菌 |
Research Abstract |
歯周ポケットから高頻度に分離される糖非分解性のグラム陽性桿菌には、培養が困難であったため、従来検出されることなく、従って無視されていた菌種が多く、その多くは新種であると考えられる。このうち、成人性歯周病患者から比較的高頻度で検出され、しかも患者間のばらつきが余り無い、糖非分解性の分離菌の1群を、Eubacterium saphenumと命名(IJSB,43:302-304,1993)し、その他の糖非分解性のグラム陽性桿菌との比較を、細菌学的、生化学的性状検査、DNA相同性、あるいは菌体タンパク質のSDS-PAGE分析等の分類基準を新しく設定して行い、2新種を報告し、4新種の提案を準備している。また、その液性免疫に与える影響を調べた。 これらの菌種は培養が極めて難しく、同種の分離に成功しているのは、英米の2研究施設のみで、分離率は我々よりも低いのが現状であり、その研究の促進のために菌体の大量蓄積を行い、内外の研究機関からの供給依頼にも応えた。 ELISA法により、この菌種の超音波破砕菌体を被験抗原として、成人性歯周疾患患者20人から採取した血清中の、この菌種に対する抗体を検索したところ、いずれの患者からも、健康人(成人性歯周炎非罹患者)よりも高い抗体価が検出され、歯周疾患との関連が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Sato T.: "Eubacterium saphenum isolated from human periodontal pockets." Science Review 1995. 33-37 (1995)
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[Publications] NAKAZAWA F.: "Newly classified oral bacteria" Niigata Dental Journal. 25. 61-62 (1995)
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[Publications] Poco Jr.,S.E.: "Eubacterium minutum sp.nov.isolated from human periodontal pockets" International Journal of Systematic Bacteriology. 46. 31-34 (1996)
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[Publications] Poco Jr.,S.E.: "Eubacterium exiguum sp.nov.isolated from human oral lesions." International Journal of Systematic Bacteriology. 46. 1120-1124 (1996)