1996 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗鬆症発症型老化促進マウスのセメント質新生・衰退に関する分子病理学的研究
Project/Area Number |
07457451
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
庄司 茂 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯山 正夫 東北大学, 歯学部, 助手 (00193152)
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 老化促進マウス / セメント質 / 分子病理学 |
Research Abstract |
高齢化社会において問題とされる「骨粗鬆症」そして「歯周病」は、高齢化した人々の生活の質的向上そしてその維持に極めて重要である。 そこで、骨粗鬆症と歯周組織特にセメント質との関連を知る目的で、平成7年度の軟X線写真を主体としたX線学的研究をもとに、歯根膜細胞培養を用い細胞表面マーカーによるセメント芽細胞の特定と選択培養、そして分子病理学的研究(DNA, RNAの検討)によるセメント芽細胞の同定を目的として実験を行った。 その結果、大腿骨と同じ管骨に分類される下顎骨であっても、骨粗鬆症による影響は、反槽骨を中心に観察しても歯周炎ほどの明瞭な変化を引き起こさなかった。特に、セメント質変化の観察は困難であった。これまで、セメント芽細胞の確定はその存在位置、すなわち歯根表面に付着している細胞であることが決定的因子とされていた。しかし、今回のビタミンD3レセプターをマーカーとした免疫組織化学的研究や、パラフィン標本からのDNA抽出後のPCR法による増幅そして電気泳動による観察などの実験を通して考えてみると、現時点ではセメント細胞やセメント芽細胞は明確に定義されていないことが明瞭になり、今後、これらを定義・同定するための研究が必要であることが判明した。特に、電気泳動で見られた47kbpのタンパク質が重要なのではないかと思われた。
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