1995 Fiscal Year Annual Research Report
高温鋳造の迅速化と安定化を目的とした石膏系埋没材の開発
Project/Area Number |
07457467
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
西村 文夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10013856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 直彦 東京医科歯科大学, 歯学部, 教務職員 (20242216)
中村 英雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60172425)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90175430)
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Keywords | 歯科鋳造 / 高温鋳造 / 迅速鋳造 / チタン / 急速加熱型埋没材 / 鋳造欠陥 / 歯科用合金 |
Research Abstract |
(1) 急速加熱型石膏系埋没材の特性 中溶合金である金銀パラジウム合金の鋳造に市販の急速加熱型石膏系埋没材を用いた時の鋳造体の物性について調べた結果、表面粗さ、表面の硬さ、引張特性においては、従来型埋没材で作製した鋳造体とほぼ同程度の特性であることが明らかとなったが、鋳造体の寸法精度は埋没材の種類によって異なっていて、一定の傾向が示されなかった(文献1,2)。 (2)急速加熱型リン酸塩系埋没材の特性 高溶合金のコバルトクロム合金(融解湿度1260℃)の鋳造に市販の急速加熱型リン酸系埋没材を用いたとき鋳造体の特性を調べた結果鋳バリなどの鋳造欠陥は観察されず、歯科鋳造の迅速化が可能であること、また鋳造精度に関しても練和時間を指示するだけで従来型と同じばらつき具合で鋳造精度が得られることが明らかとなった(文型3,4)。 (3)純チタンの迅速鋳造 純チタンの鋳造用埋没材として市販されている製品5種について、純チタンの迅速鋳造の可能性を調べた結果、鋳バリなどの血管がない迅速鋳造が可能なものが2種、鋳バリは生じるが構造可能なもの1種、全く鋳造不可能なものが2種であった。従って、埋没材を選べば、純チタンの迅速鋳造は可能であったが、鋳造体がやや小さめにできることも明らかとなり、今後の問題として指摘された(文献5)。
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[Publications] 高橋英和 他: "急速加熱型埋没材を用いた鋳造体の特性" 日本歯科医師会雑誌. 48. 558- (1995)
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[Publications] 高橋英和 他: "急速加熱型石膏系埋没材で制作した鋳造体について" 歯科材料・器械. 15. (1996)
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[Publications] 土生夏史 他: "急速加熱型リン酸塩系埋没材の特性" 歯科材料・器械. 14. 681-690 (1995)
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[Publications] 燕 敏 他: "歯科鋳造における迅速鋳造の可能性(第6報)各種急速加熱性リン酸塩系埋没材の比較" 歯科材料・器械. 15(特別号). (1996)
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[Publications] 土生夏史 他: "チタン迅速鋳造への挑戦" 第9回歯科チタン研究会 講演抄録集. 29-30 (1996)