1997 Fiscal Year Annual Research Report
低騒音および支台形成支援機能を備えた歯の切削システムに関する研究
Project/Area Number |
07457470
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荘村 泰治 大阪大学, 歯学部, 講師 (10154692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生田 幸士 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90212745)
河合 啓次 大阪大学, 歯学部, 講師 (40204664)
高橋 純造 大阪大学, 歯学部, 教授 (80029149)
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Keywords | エアタービン / 騒音解析 / 騒音低減 / 歯の切削 / 支台形成 |
Research Abstract |
現在の歯科用エアータービンハンドピ-スは,高切削速度を得るために毎分30〜50万回転で使用され、その際に発生する高周波ノイズは患者にとっては極めて不快で,歯科治療の障害となっている.一方,支台形成は術者の手作業によって行われているため,形成の正確さは術者の技量に依存しその技術習得は容易ではない。 本研究では,高周波領域のノイズを低減したハンドピ-スと,正確な支台形成とその技術修得を補助する形成支援システムの開発を試みた. 前者については、まずタービンから発生するノイズの周波数分析を行い、回転数と共に周波数が増加する複数組の騒音ピークが検出された。 つまり、例えば45万回転の時7.5,15.0,22.5kHzに可聴域の高周波ノイズが発生し、これらがハンドピ-スヘッドの上下の隙間からエア-の漏れにより放射された不快なノイズを発生していることがわかった。そこで、これら隙間の封鎖や制御を試みた所、不快な高周波ノイズを大幅に減少することができた。 一方、後者に関しては、口腔内に固定点をもつリンク機構を使った形成ジグを試作し、経験2年と10年以上の2名の歯科医師がレジン歯に支台歯形成し,そのテ-パ角および歯軸の平行性をフリーハンドによる形成の場合と比較した。その結果,支援機構を用いるとテ-パ角は10°〜14°程度,歯軸の傾きも2°以内程度に収まり,それらの標準偏差もフリーハンドの場合より減少し、正確な形成ができるようになった。 また、この機構は学部学生の支台歯形成技術の修得にも効果的であった。
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