1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457515
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
宮島 邦彰 愛知学院大学, 歯学部・歯科矯正学, 助教授 (60183638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 悟 (財)スポーツ医, 科学研究所, 助手 (10241142)
不破 祐司 (財)スポーツ医, 科学研究所, 講師 (80183599)
中村 昭二 (財)スポーツ医, 科学研究所, 講師 (80175504)
松井 秀治 (財)スポーツ医, 科学研究所, 所長
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Keywords | 咬合異常 / 全身運動能 / スポーツ競技 / 全身症状 / Eゾーン / 競輪 / 無酸素性能力 / スポーツ運動能 |
Research Abstract |
数あるスポーツ競技の中でも自転車競技は、身体の発揮パワーが直接パフォーマンスに結び付く数少ない競技の一つであると言われており、選手の体力は競技成績の決定要因として非常に重要である。そこで、体力の指標ともいえる運動能と咬合異常との間に関連があるかどうかを調査している。現在、症例数資料採得中であるので総論的には結論を出していないが。症例的には、開咬を伴う競輪選手の咬合治療前後の変化(下記)を第6回日本全身咬合学会に報告した。 《結果》 .身体計測(無酸素性能力)を測定した。 1.非乳酸性パワー(瞬発力) (1).ハイパワー測定:明らかな増加を示し、スピード系も筋力系も増加した。 (2).動的筋力測定:膝伸展においては若干の減少がみられたが、膝屈曲では増加した (3).静的筋力測定:背筋力が増加した 2.乳酸性パワー(筋持久力) (1).ミドルパワー:平均パワーも最高回転数も増加した。 (2).血中乳酸値:安静時は若干減少し、運動後は増加していた。 《まとめ》 開咬(上顎第二小臼歯に及ぶ対咬接触の欠如)を伴うプロ競輪選手の咬合治療(Eゾーン治療)を行なった結果、スポーツ運動能と咬合異常との間に関連があることが示唆された。また、同時に咬合治療により、全身症状および精神力も改善された。
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