1996 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報システム構築のための看護診断の標準化と評価用具のソフト開発
Project/Area Number |
07457568
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松木 光子 大阪大学, 医学部, 教授 (40093463)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 英子 大阪大学, 医学部, 助手 (70213759)
城戸 良弘 大阪大学, 医学部, 教授 (20116023)
大野 ゆう子 大阪大学, 医学部, 教授 (60183026)
江川 隆子 大阪大学, 医学部, 教授 (40193990)
小笠原 知枝 大阪大学, 医学部, 教授 (90152363)
|
Keywords | NANDA看護診断カテゴリー / 内容妥当性研究 / 使用頻度 / 重要度 / 表現の適切性 / 活動耐性の低下 / ボディーイメージの障害 |
Research Abstract |
8年度の研究では、市販のソフトを使用できることが明らかになったので、(1)市販のソフトを有効に活用して診断カテゴリーの内容妥当性研究の方法と分析手法の確立、及び(2)7年度明らかになった高頻度に使用されているカテゴリーのうち、わが国でまだ妥当性検証が実施されていない「ボディーイメージの変調」と「活動耐性の低下」について内容妥当性研究を実施した。 その結果、「ボディーイメージの変調」については、決定的診断指標は(1)身体の外形の変化を受け入れることができない、(2)身体の一部の欠損、(3)身体機能の変化、(4)実在と思い込んでいる身体の構造や機能の変化に対する言語的反応、の3項目であった。支持的診断指標は(1)身体に対する否定的感情の表現、(2)絶望感や無力感を示す、(3)身体の一部を隠す、(4)実在と思い込んでいる身体の構造や機能の変化に対する非言語的反応、(5)不眠、(6)身体の一部をみない、などであった。 「活動耐性の低下」については、決定的診断指標は(1)呼吸困難、(2)倦怠感や衰弱感の訴え、(3)呼吸数の異常な増加の3指標が認められた。支持的診断指標は(1)疲労の訴え、(2)労作時不快感、(3)蒼白、(4)チアノ-ゼ、(5)めまい、(6)不整脈、虚血性変化の心電図、(7)頻脈、(8)不規則な呼吸のリズム、(9)不整脈、(10)不安な表情、(11)脈拍が安静後3分以内に平常に復帰しない、の10指標が認められた。 今年度はこの2つのカテゴリーに関する内容妥当性研究であったが、これらの結果はわが国の看護診断基準を設定する根拠になるものである。引き続き、他のカテゴリーの妥当性研究を導くために、既存のソフトの有効な使用方法について成果報告書に詳細な報告を行った。
|
Research Products
(2 results)