1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457612
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Research Institution | TOKYO MEDICAL AND DENTAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野 富昭 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (80014207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 正俊 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70212826)
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Keywords | 人工粘膜 / コラーゲン / 創傷被覆材 / 創収縮 / 上皮化 |
Research Abstract |
1:ビ-グル犬の口蓋粘膜に粘膜骨膜欠損(右側の骨膜欠損創はテルダーミスを欠損創と同じ大きさに整形し創部に移植し、6ヶ所の縫合固定を行った。左側の骨膜欠損創は 開放創)を作製し肉眼的、組織学的な検討を行なった。 2:TE群(テルダーミスを移植した群)の方が止血効果がみられた。 3:50μm以上の深さを持つ上皮突起の数(1mmあたり)は3、4週目でTE群では開放創群よりも上皮突起数は多くなり正常粘膜上皮に近づいていた。TE群では上皮突起再生の促進効果を認めた。 4:創面積の各週における平均をみてみると1週ではTE群93.939mm^2開放創群64.606mm^2、2週ではTE群93.922mm^2開放創群54.482mm^2、3週ではTE群81.608mm^2開放創群46.395mm^2、4週ではTE群66.685mm^2開放創群41.105mm^2であり、創面積は開放創群に比べTE群の方が大きかった。また創面積の経時的変化率(創収縮率)は、いずれの週においてもTE群の方が開放創群と比べ小さかった。 5:粘膜固有層においてTE群では太く褶曲したコラーゲン線維束が多く、4週目では疑似真皮様構造を呈していたが、開放創群ではコラーゲン線維束は細く、疎で平板状の瘢痕様組織になっている傾向が見られた。 6:2週目では牛コラーゲンは、残存していたが、4週目には牛コラーゲンは残存せず完全に自己の組織に置き換わっていた。 7:テルダーミスは口腔領域の粘膜骨膜欠損の創傷被覆材として有用である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Toaki Ono et al.: "An application of the tongue flap to Secondary Bone Grafting in the REpair of Alueolar and Palatal Clefts" Asian J.Oral Maxillofac.Surg.2. 63-71 (1996)
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[Publications] Toaki Ono et al.: "The Short-Term Results of the Secondary Bone Grafts in the Residual Cleft with the Cleft and Palate Patients" Oral and Maxillo-Facial Surgery. 1. 396-397 (1991)
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[Publications] 杉山芳樹 その他: "真皮用グラフト(SS-D)の口腔粘膜欠損への使用実験" 基礎と臨床. 28・3. 910-920 (1994)