1996 Fiscal Year Annual Research Report
キャピラリー電気泳動を用いた血液アイソザイム分析の研究
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07457617
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宇治 義則 熊本大学, 医学部, 助手 (90203512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 紘明 熊本大学, 医学部, 教授 (20185466)
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Keywords | キャピラリー電気泳動 / 血清蛋白分画 / アイソザイム分析 / LDアイソザイム / 免疫固定法 / 生物試料微量分析 |
Research Abstract |
血清蛋白分画では20μm X25cmの未処理溶融化シリカカラムを用い、電解液として150mMホウ酸・水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.0)を選択、試料量2nLを用い、10kVの電圧を印加し、ほぼ10種類の血清蛋白成分を同定、分析(約5分程度)できる方法を確立し、基準値の設定、従来法との相関関係、分析再現性、共存物質の干渉などの検討を行い、満足される結果を得た。さらに、本邦に最近、上市された全自動分析装置、パラゴンCZE200キャピラリー電気泳動装置の評価を行った。本装置は申請者が確立した分析法をほぼベースとして作られた装置である。血清蛋白分画分析法は完全自動化され、臨床検査現場に相応しいものと評価した。また、本装置でキャピラリー電気泳動法と免疫固定法を併用したM蛋白血症同定の臨床評価を行いモノクローナルなM蛋白血症については、迅速かつ簡便な分析法であることが確認されたが、ジク-ロナル、ポリクローナルなものでは確認が困難であり現在、改善法を研究中である。酵素アイソエンザイムについては、ゼロ電位法を用いた分析法を確立評価した。50μmX57cm(有効長50cm)のカラムを用い、電解液として乳酸およびNADを含んだトリス緩衝液(20mM,pH8.7)、試料量2nLを用い、10kV5分間電圧を印加後、電圧の印加を止め、酵素反応(30分間)をさせ、更に電圧を印加(10kV)し、酵素反応の結果生成するNADHを測定することにより血清中LDHアイソザイムを測定する方法を確立し、臨床的評価を行い満足する結果を得た。さらに、感度の上昇を目的としてレーザー励起蛍光による検出法の確立、CK、Alp、アミラーゼアイソザイム等の分析法の確立、評価を研究継続中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 上野智浩、他: "キャピラリー電気泳動法によるヒト血清蛋白分画の自動化" 日本臨床検査自動化学会雑誌. 21. 327-327 (1996)
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[Publications] 宇治義則、他: "キャピラリー電気泳動法臨床検査への応用" 日本臨床検査自動化学会雑誌. 21. 755-762 (1996)
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[Publications] Uji Y.et al.: "Separation of human proteins with capillary electrophoresis system." Proceedings of XVI international congress of clinical chemisrty. 16. 74-74 (1996)
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[Publications] 上野智浩、他: "全自動キャピラリー電気泳動装置パラゴンCZE2000の評価" 医学検査. 46(印刷中). (1997)
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[Publications] Uji Y.et al: "Evaluation of Beckman Paragon CZE2000 system ; SPE and IFE/s." Clin Chem. 43(in press). (1997)
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[Publications] 宇治義則、他: "キャピラリー電気泳動装置パラゴンCZE2000" Beckman Custam CARE. 3(印刷中). (1997)