1995 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠,授乳期における母体の食生活および生活習慣が骨組織へ及ぼす影響
Project/Area Number |
07458003
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
米山 京子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (30079743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 順子 京都文教短期大学, 家政学部, 教授 (30076880)
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Keywords | 骨密度 / カルシウム / 授乳 / ハイドロキシプロリン / 骨代謝 / 牛乳 / 食生活 / 妊娠 |
Research Abstract |
1.データ収集作業 現在 以下の3種の対象者グループを選定し、データ収集を行っている。 (1)妊婦婦人 平成7年8-9月の2カ月間に、奈良市内の1病院に来院した妊娠3-40週の健康な妊婦88名および対照者若干名について第1回目の調査、血液、尿、骨密度、体脂肪量、食生活調査終了。 第2回目:12-1月に(1)の対象者について、妊娠中期の血液、尿採取、および食事調査実施、分析は未完了。 第3回目:出産時に血液、尿採取、骨密度、食事調査、授乳状況調査、現在進行中。 (2)授乳婦 平成7年、11-12月に、乳、乳製品を殆ど摂取しない授乳婦で、授乳初期に当たる22人について、母乳、尿の採取、骨密度、食事調査などを行った。 (3)妊娠前:若年女子 女子学生(20-23歳)、約140名について、食事調査、骨密度測定、尿中代謝物質測定し、乳、乳製品摂取と骨密度との関連を検討した。分析完了。 2.現在までに得られた知見 (1)牛乳摂取量が少ない程、授乳期の骨吸収が亢進している。牛乳摂取量がかなり少ない場合、骨吸収程度と母乳中Ca濃度は相関関係がある。母体の骨密度がかなり低くなると、母乳中Ca濃度も低くなる。 (2)妊娠中の牛乳摂取量と骨密度間では明確な関連性は確認されなかったが、妊娠前の牛乳摂取量多い程、妊娠前半期の骨密度が高かった。 (3)女子学生145人について、成長期(小、中学生期)の牛乳摂取習慣、および現在の牛乳摂取量が骨密度に影響する。
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