1995 Fiscal Year Annual Research Report
中高年齢者用の健康・体力度評価方法の作成とその応用
Project/Area Number |
07458015
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福永 哲夫 東京大学, 教養学部, 教授 (40065222)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 泰雄 東京大学, 教養学部・, 助手 (60234027)
船渡 和男 東京大学, 教養学部・, 助手 (60181442)
久野 譜也 東京大学, 教養学部・, 助手 (70242021)
深代 千之 東京大学, 教養学部・, 助教授 (50181235)
|
Keywords | 内蔵脂肪 / 皮下脂肪 / 超音波法 / 中高齢者 |
Research Abstract |
本研究の目的は,中高年齢者を対象にした安全で簡易な健康・体力水準を評価する為の計測方法を開発し,高齢者の為の健康・運動プログラム実施の為の基礎的資料を提供しようとするものである. 本年度は,内蔵脂肪量を簡易に推定する方法を開発するとともに,身体活動量との関係を明らかにする研究を実施した.内蔵脂肪量推定方法;まず,水中体重秤量法により全身の脂肪量(ToFAT)を測定し,一報,超音波断層法を用いて全身12カ所の皮下脂肪厚を測定し,身体各部位の表面積との積から皮下脂肪量(SuFAT)を求める.内蔵脂肪量は,ToFAT-SuFATとして算出する.このようにして測定した内蔵脂肪量と血中の脂質レベル(中性脂肪)との間には高い有意な相関関係が見られた;男性r=0.61(n-49),女性r=0.38(n=38),何れも1%水準で有意.この事は,内蔵脂肪が血中脂肪動態に影響することを示唆するものである.更に,身体活動量が脂肪に与える影響を見るために,一日の平均歩数と腹部の皮下脂肪厚との関係を見た結果,r=0.45(p<0.01)で有意な関係が見られ,活動量が多い人ほど腹部皮下脂肪厚が少ない傾向が観察された.
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 船渡和男: "運動実践の筋力に及ぼす効果 -筋骨格系機能の加齢変化とトレーナビリティー" J.J.S.S.14. 61-65 (1995)
-
[Publications] 安部孝: "Wist/Hip法" 日本臨床. 53. 221-226 (1995)
-
[Publications] Abe, T.: "Use of B-mode ultrasound for visceral fat mass elevation; Comparisons with magnetic resonance imaging" Appl Human Sci.14. 133-139 (1995)
-
[Publications] Abe, T.: "Total and segmental subcutaneous adipose tissure volumes in young women; estimation and verification" Medcine and Science in Sports and Exercise. 27. 183- (1995)