1996 Fiscal Year Annual Research Report
理科授業におけるコミュニケーション活動を通した児童・生徒の自然認識に関する研究
Project/Area Number |
07458042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
森本 信也 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90110733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 圭司 横浜国立大学, 教育学部, 講師 (00224501)
福岡 敏行 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (40165270)
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Keywords | コミュニケーション / 自然認識 / 個人的構成主義 / 社会的構成主義 / 表現活動の多様性 / 自己評価 / 相互評価 |
Research Abstract |
平成7年度の個人的並びに社会的構成主義を基礎とした、理科におけるコミュニケーション活動の理論を背景にして、平成8年度はその実践的な検討を行い、その成果を「子どものコミュニケーション活動から生まれる新しい理科授業」(森本信也編著、東洋館出版社、平成8年8月刊、総計210ページ)としてまとめ出版した。その概要は以下に示すとおりである。 第1章 子どもの理論に基づくコミュニケーション活動を中心にした理科授業 内言と外言を中心にして展開される子どもの理論がコミュニケーション活動を通して変容される機構を論じた。そして、その結果子ども集団においては彼ら固有の科学についての解釈世界が生まれることが明らかにされている。 第2章 理科授業において子どものコミュニケーション活動を評価・発展させる視点 子どものコミュニケーション活動における知識の表現が価値観をも含むことを明らかにした上で、その評価・発展の方途として自己評価と相互評価が有効であることを明らかにした。 第3章 子どものコミュニケーション活動を促す学習環境づくりと教材内容 子どもコミュニケーション活動を中心にした授業設計のための基礎資料となる教材研究の視点について論じた。また、こうした視点を具体的に授業計画へ反映させる方法論についても論じられた。 第4章 子どものコミュニケーション活動を通した子どもの論理の深まりとその指導 1章から3章までの理論を受けた授業実践記録を小学校理科授業を中心にして論じられた。 平成9年度は、上述した方法論を敷衍すべく、さらに、授業の実践研究を通して、その精緻化を図りたい。
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Research Products
(1 results)