1996 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本語における論述文の文章展開パターンに関する研究
Project/Area Number |
07458050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
佐藤 政光 明治大学, 商学部, 教授 (80187236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉八 順子 明治大学, 農学部, 講師 (00267361)
戸村 佳代 明治大学, 経営学部, 助教授 (70197945)
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Keywords | 論述文 / 文機能 / 文段機能 / データベース / 展開パターン / 文の表現形式 / 文段の連接 / 日本語教育 |
Research Abstract |
1.データベース分析システムの完成 8年度は、論述文の展開パターン分析のための基礎資料となるデータベース分析システムの完成に力を注いだ。朝日新聞「論壇」100例の文章を内容的に一定のまとまりを持つユニット(=文段)に分割し、それを1レコードとして、(1)レコード番号、(2)大分類(文段機能ラベル)、(3)中分類(文番号および文機能ラベル)、(4)テキスト、の情報を入力した。完成したシステムは、外部データの登録および編集、検索(連続状態の文ラベル、文段ラベルの検索も可能)、集計、一覧、ソ-ト、印刷等ができる。 2.展開パターンの分析 分析は文レベルと文段レベルの双方から行っている。文レベルの分析では、表現形式から見た分析、文機能と文段機能との関係を中心に分析を進めており、文段レベルの分析では、文段の連接のし方、文段とテキスト・タイプとの関連性、連続する文段のタイプなどを中心に分析を進めている。これまでの分析では、いくつかの表現形式について重要な事実が明らかになりつつある。文段レベルの分析においても、文段とテキスト・タイプには一定の関連性が見出せるようであるし、また、文段の流れを見る上で重要な、文段間の関係を示すラベルの出現のし方にも興味深い知見が得られつつある。 3.日本語教育への応用(今後の予定) 論述文作成に重要な役割を持つ展開パターンと認められるものについては、作文教材への応用を目指して、実際に教材を作成し、その学習効果を考察する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 佐藤政光: "中〜上級日本語学習者に対する作文指導法の研究と教材開発" 明治大学人文科学研究所紀要. 第40冊. 1-69 (1996)
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[Publications] 倉八順子: "コミュニケーションのための文章表現技術とその指導法についての考察" 明治大学人文科学研究所紀要. 第42冊. 1-13 (1997)
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[Publications] 戸村佳代: "論述文における文段末尾文の文機能と文法形式" 明治大学経営学部人文科学論集. 第43輯. 78-84 (1997)