1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458051
|
Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
猪飼 靖 神戸大学, 工学部, 助教授 (40031108)
|
Keywords | データベース / 代表曲面 / 実験点不在 / 標準偏差 / 代表点 / 論理構造 |
Research Abstract |
N個の因子(変数と呼ぶ)で決定される物理量(目的量と呼ぶ)があって,それらの測定結果がデータベースとして蓄積されているとする.それら変数と目的量との関数関係が予め判っていないときに,それを解析するための支援プログラムを作製することが本研究の目的である.そこでそれらの点群を目的量と共にN+1次元空間内にプロットし,点群のおよそ中央部を通る曲面(代表曲面と呼ぶ)を得ることと,この代表曲面を関数表示することによって研究目的を達成する. 代表曲面を得る手法は完成しフロッピ-ディスク付の刊行物として公表することができた.代表曲面は任意の座標位置で目的量を内挿補間できる.この代表曲面への各実験点からの隔たり(標準偏差)は最小となるようにすることができ,またそれを表示することができた.統計的手法で無理矢理に一次・二次形式に近似するよりも一層確実な関数近似ができることになった.代表曲面は数値関数で表示され,数式関数化の自動化は二次形式が可能である.この成果によりデータベースを使用するときの難点「丁度欲しいところのデータがない」「データの確からしさが不明」が克服された. この手法を現実のデータベース(ガラスデータベース INTERGLAD)に適用し,硬さ(19変数 2,204点)・屈折率(59変数 20,461点)をそれぞれ49および80個の代表点を通るなめらかな高次元曲面で表示することに成功した.誤記入データと見なされる点は存在しなかった.統計的回帰分析から得られた標準偏差よりも小さな標準偏差を持つ代表曲面が得られ,本手法の有効性を確認することが出来た. 別添の刊行書「高次内挿補間法の活用」は既に学部学生への講義用テキストとして使用している.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Y.IKAI: "Interpolation Technique for Experimental Optimization" Proc.4th Int.Symp.on Advanced Material. (印刷中).
-
[Publications] 猪飼靖: "高次内挿補間法の活用" 神戸大学生活協同組合出版, 67 (1996)
-
[Publications] 猪飼靖: "高次内挿補間法の活用(第2版)" 神戸大学生活協同組合出版, 77 (1997)