1996 Fiscal Year Annual Research Report
仕様の意味的類似性判定とそのソフトウェア自動合成へり応用に関する研究
Project/Area Number |
07458058
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿草 清滋 名古屋大学, 工学部, 教授 (90026360)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 正彦 北陸先端科学技術大学院大学, 情報工学研究科, 助教授 (50215597)
濱口 毅 名古屋大学, 工学部, 助手 (90273284)
山本 晋一郎 名古屋大学, 工学部, 講師 (40240098)
|
Keywords | ソフトウェアの再利用 / ソフトウェア部品 / 部品データベース / ソフトウェアリポジトリ / 依存解析 |
Research Abstract |
平成8年度の計画を以下に示す. (1).類似性評価系を組み込んだソフトウェア部品データベースのプロトタイプの作成 (2)ある程度の規模の部品データを上記プロトタイプデータベースに蓄積し,登録,検索,使用定義などの作業に関する問題点を探る より知的なソフトウェア部品データベースに関する研究として,日本ソフトウェア科学会FOSE'96において発表した「プログラム理解のための依存関係表示ツール」および「プログラム動作理解のための抽象実行系」などの研究を進めた.どちらも,従来のCASEツールが提供していた一般的なビューよりも高度で柔軟なビューをCASKツール作成者に提供するためのモデルとその実現であるAIP関する研究である. ソフトウェア部品データに関する研究として既存のソフトウェアからソフトウェアコンポーネントを抽出するための基礎的な調査を行った.具体的には4.4BSD-Liteを対象としたUNIX APIに関するコーパスのプロトタイプを作成した.コーパスを作成するためにUNIX APIのngram作成コマンド,およびUNIX APIの組み合わせパターンの検索コマンドの実現方法を検討し試作した.また,約33万行の4.4BSD-Liteソースプログラムから比較的よく使用される約50個のプログラム部品を抽出した. また,最近注目を集めているJava言語を対象とした,ソフトウェアデータベースに関する研究として「Java言語のための細粒度リポジトリ」を行うとともに,我々の研究の全体像を情報処理学会のワークショップにおいて「柔らかなソフトウェア部品と新工法」として示した.
|
-
[Publications] 濱口 毅: "代数的使用記述を利用したプログラムのエラー記述変更" 第52回(平成8年前期)全国大会講演論文集(5). 165-165 (1996)
-
[Publications] 蜂巣吉成: "Java言語のための細粒度リポジトリ" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム論文集. 147-154 (1996)
-
[Publications] 大崎博基: "プログラム理解のための依存解係表示ツール" ソフトウェア工学の基礎III日本ソフトウェア科学会FOSE'96. 34-41 (1996)
-
[Publications] 木野和佳: "プログラム動作理解のための抽象実行系" ソフトウェア工学の基礎III日本ソフトウェア科学会FOSE'96. 98-101 (1996)
-
[Publications] 山本晋一郎: "柔らかなソフトウェア部品と新工法" 情報処理学会ウインターワークショップ・イン・松山論文集. Vol97 No.1. 55-56 (1997)
-
[Publications] 粕谷英人: "項集合書換え系とその合流性" 電子情報通信学会論文誌 D-I. Vol.J80-D-I NO,4. 1-10 (1997)