1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458065
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
板橋 秀一 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (70151454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 晶一 山形大学, 工学部, 教授 (20250946)
山本 幹雄 筑波大学, 電子・情報工学系, 講師 (40210562)
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Keywords | 多言語 / 方言 / 音声 / 韻律 / 基本周波数 / 折れ線近似 / 主成分 / 判別分析 |
Research Abstract |
今年度は多言語音声および日本語方言音声のデータ収集・整備を中心として研究を進めた。多言語音声としては、NTT/NATCのCD-ROM音声データベースから選んだ6言語の他に、今年度はオレゴン大学による多言語電話音声データベースから選んだ男性5名による6言語(日本語、中国語、韓国語、英語、ドイツ語、フランス語)を新たにデータ(標本化周波数8kHz、各言語30秒と20秒)として追加した。 日本語方言音声データとしては、すでに整備していた「方言談話資料」に加えて「天気予報」8地点分(壮年・高年の男女計8名づつ、各方言10秒と8秒)を選んだ。 これらの音声資料について基本周波数を抽出し、その時間的変化パターンを折れ線で近似する。折れ線の傾斜等から得られる21〜26種のパラメータ求め、それらを用いて主成分分析、判別分析を行った。各パラメータは平均値0、分散1に正規化している。多言語音声データの主成分分析の結果によると第7主成分までの累積寄与率は80%に達している。判別分析の6言語の電話音声について63%(1サンプル取って置き法)の識別率が得られた。日本語方言については、「天気予報」8地点、各男女計8名について1サンプル取って置き法で32%の識別率が得られた。 また、圧内方言について、その文法的な特徴を調べ、共通語との比較を試みた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 杜 亮一,板橋 秀一: "音声の基本周波数による言語識別" 日本音響学会講演論文集. 2-10-6. 95-96 (1995)
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[Publications] 板橋 秀一: "音声の研究と音声データベース" 第9回日本音声学会全国大会予稿集 特別講演. 5-10 (1995)
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[Publications] S.Itahashi,Lian Du: "Language Identification Based on Speech Fundamental Frequency" Proc.Eurospeech‘95,Madrid. 1359-1362 (1995)
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[Publications] 笹沼 満: "音声の基本周波数を用いた日本語方言音声の分類" 日本音響学会 平成8年度春季研究発表会発表予定. 1-P-27. (1996)
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[Publications] 伊藤 敏彦,肥田野 勝,山本 幹雄,中川 聖一: "ロバストな対話システム構築に関する一考察" 情報処理学会、音声言語情報処理研究会. 95-SLP-7. 139-144 (1995)
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[Publications] 横山 晶一,安野 克彦: "方言の機械処理に関する予備的考察-庄内方言を対象として-" 電子情報通信学会、信学技報. NLC95-45. 39-46 (1995)