1996 Fiscal Year Annual Research Report
信頼性評価を備えたオプティカルフロー解析システムの実現
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07458067
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
金谷 健一 群馬大学, 工学部, 教授 (60125838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 直哉 群馬大学, 工学部, 助手 (10270860)
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Keywords | 画像処理 / 画像理解 / コンピュータビジョン / 動画像解析 / オプティカルフロー / 3次元復元 / 情報量基準 / くりこみ法 |
Research Abstract |
平成7年度の研究において(1)新しいオプティカルフロー検出法を考案、実験し、(2)3次元復元のためのロバスト計算法を考案、実験し、(3)誤差のあるデータからの幾何学的解釈の数学理論を構築し、(4)幾何的情報量基準(AIC)の導入と実験を行なった。平成8年度は引き続いてこれらの改良および実験を行なうとともに研究発表を行なった。新たな知見としては、(1)に関しては従来の方法で精度の高いフローが得られる画素は確かに新しい方法ではさらの精度が向上するが、そうでない画素では結果が悪化する場合があることがわかった。したがって、一部でも精度のよいフローを必要とする場合は新しい方法がよいが、それほど精度を必要としない場合は従来法のほうが安定な解が得られる。(2)に関しては、誤差の多いと思われる画素の新しい判定法が得られ、それによってその画素を除去して計算すると解が安定化することがわかった。(3)に理論的な側面が一層明らかになった。特に幾何学的な推定の問題が統計学でよく扱われる問題と性格が異なっている点があり、統計学でよく知られた手法がそのままでは適用できない理由が明らかになった。(4)に関しては、幾何学的AICの応用としてオプティカルフローから移動物体を識別する問題に有効であることがわかった。さらにオプティカルフロー以外でもグラフィクスのための知的インターフェースとして、またステレオ画像や動画像からの3次元復元の信頼性評価の指標として有効であることが明らかになった。これらについても実験し、研究成果を発表した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Kanatani: "Optimal grid pattern for focal length calibration" Advanced Robotics. Vol.10,No.1. 81-103 (1996)
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[Publications] 金谷健一: "情報量基準による幾何学的モデル選択" 情報処理学会論文誌. 37巻6号. 1073-1080 (1996)
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[Publications] Y.Kanazawa: "Optimal line fitting and reliability evaluation" IEICE Transartions on Information and Systems. Vol.E79-D No.9. 1317-1322 (1996)
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[Publications] Y.Kanazawa: "Optimal conic fitting and reliability evaluation" IEICE Transartions on Information and Systems. Vol.E79-D No.9. 1323-1328 (1996)
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[Publications] K.Kanatani: "Statistical Optimization for Geometric Compntation : Theory and Practice" Elsevier Science, 509 (1996)