1995 Fiscal Year Annual Research Report
知識処理の新しい方式とそれに基づく知的情報システムの研究
Project/Area Number |
07458068
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大須賀 節雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10013640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中須賀 真一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (40227806)
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Keywords | 知能的コンピュータ / 知識処理 / 知的機能構造 / 概念モデル / 自律的問題解決 / 自動的システム生成 / 設計自動化 / 自動プログラミング |
Research Abstract |
本研究は此れ迄と異なる新しい汎用情報処理技術として知能的コンピュータの実現方法の開発を目的とした。これには2段階のアプローチを用いる。第1は汎用知的処理機構を実現すること、第2は目的に応じてこの汎用システムから目的指向システムを生成すること、である。本研究は主として第1段階を実現することに目的としてきたが、全体の枠組みを考慮しつつ行うことが必要であり、第2段階の具体的な方式を考察範囲に含めながら検討を行ってきた。これは各種知的行為を表わす為に必要な知的機能を整理し、依存関連を明かにした上でそれに応じて機能の階層構造を作ること、問題の型(設計、診断、自動プログラミングなど)に固有の知的機能の構造を作ること、によって可能になる。この知的機能構造は言語層、システム機能層、モデル操作層、理論手法層、基本問題解決機能層、問題型識別層、ヒューマンインターフェース層と名付けられた異種機能層からなり、各層はさらに具体的な知的機能を表わす層に細分される。これら知的機能は、それが置かれた層より下の各機能を用いて定義されており、最下位は手続き型言語になっている。すなわちこの知的機能構造内に置かれた機能は下位の機能に順次展開され、最後は手続き型言語で表わされ、コンピュータ上で処理が可能になる。この全体構造を実際に完成するには今後膨大な知識の収集が必要であるが、本研究はその枠組みを作ることが目的であり、その目的はほぼ達成された。枠組みが与えられれば今後逐次的な知識を蓄えてゆくことができる。従ってこの研究は将来の大規模知識ベース構築の手掛かりを与える。設計等の問題への適用を通してこの基本の枠組みが予想した通り複合的な知的活動に役立つことは実証されている。今後、さらにこの延長として、上記第2段階の完成を目指す。
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[Publications] S. Ohsuga: "A Way of Designing Knowledge Based Systems" Know ledge Based Systems. 7. 211-222 (1995)
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[Publications] N. Zhomp & S. Ohsuga: "Kosl-Am Integraled Discovery System for Discovering" International Journal of Imtelligent Inf. Systems. 5. (1995)
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[Publications] J. Vaario & S. Ohsuga: "Toward Evolutionary Design of Autonomous Systems" International Journal Computer Simuletion. 5. 187-206 (1995)
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[Publications] M. Sugimoto S. Ohsuga 他: "A System for Asisting Crective Research Activity" Symbiosis of Human and Artifact (eds. Anzai他). 685-690 (1995)
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[Publications] 大須賀 節雄 他: "知識科学の展開" 株式会社 オーム社, 278 (1996)