1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
朝倉 宏一 名古屋大学, 工学部, 助手 (80273283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐川 雄二 名古屋大学, 工学部, 講師 (90242833)
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Keywords | 秘書モデル / イベントハンドラ / タスクスケジューラ / タスク結合 / 実行制御 / 連携処理 / タスク・カテゴリー / タスク間の類似性と関連性 |
Research Abstract |
秘書の賢い行動能力を計算機システムにおけるタスク処理の実行制御として実現することが、本研究課題の目的である。このために、そのステップとして「賢い行動能力」を「効率的に要求を実行する制御法とその枠組みの開発」と解釈し、そのプロトタイプ・システムを昨年度実現した。そして、今年度は「賢い行動能力」を「効果的な処理による実行結果の達成法とその機構の開発」として遂行した。すなわち、「効率的に要求しを実行」という視点では、種々様々な要求を的確に捉え、迅速に実行することとし、要求を単一に実行可能なタスクに分解し、そのタスクを迅速に実行できるようにスケジューリングすることに焦点を当てたが、「効果的に要求を実行」という視点では、相互に独立ではあるが、関連するタスクを連携的に結合させて実行する機構を検討した。もちろん、そのためにはタスク間の類似性、関連性などの概念の定義とその定義体の管理、タスク・カテゴリの設定とタスク・インスタンスの生成、及び連携するタスク間の結合機構などの検討・開発が重要となり、タスク処理状況に依存しないタスク管理制御が必要となる。 このような検討すべき課題に対して、タスク・クラスの定義、及びそのクラス間の関係の設定、タスク・インスタンスの生成法と管理構造の開発、タスク間結合に対して状況、条件の整理とその機構の開発、さらにはタスクへの分解・構成、タスクの再スケジューリングという処理過程においては、それぞれの作業域間での照合処理、及びタスク・インスタンス間の統合管理と表現構造、タスク・インスタンスの解釈・実行機構などを明らかにし、従来型の枠組みに対して変更・拡張し、実現法を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 渡辺裕之,渡辺豊英: "オブジェクト推向パラダイムに基づくワークフローの構成法" 情報処理学会第52回(平成8年前期)全国大会論文集. 6. 343-344 (1996)
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[Publications] 伊藤成■,渡辺裕之,渡辺豊英: "タスク結合によるタスク実行の効率化とタスクスケジューリング" 情報処理学会第52回(平成8年前期)全国大会論文集. 5. 59-60 (1996)
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[Publications] 渡辺裕之,渡辺豊英: "相互関連タスクの実時間処理のための連携的実行制御機構" 情報処理学会論文誌. 37.6. 1215-1226 (1996)
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[Publications] 浅野正靖,半沢剛■,渡辺豊英: "エージェントの概念に基づいた長時間トランザクション管理" 情報処理学会第53回(平成8年後期)全国大会論文集. 3. 51-52 (1996)
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[Publications] M,Asano,T,Ushiama,T,Watanabe: "Manqging Long-lived Transaction on Agent-oriented Model" Proc of USMM'96. 485-489 (1996)
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[Publications] K,Asakura,T,Watanabe: "A Real-Time Sheduling Stirutegy on Multiprocessor Parellel Computer" Proc,of PCW'96. P1.D1-6 (1996)