1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458092
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北川 米喜 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助教授 (40093405)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和夫 大阪大学, 工学部, 助教授 (70171741)
高部 英明 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助教授 (20150352)
畦地 宏 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助教授 (90135666)
西原 功修 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (40107131)
三間 圀興 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (30033921)
|
Keywords | レーザービ-ト波加速 / 追加速 / 超短パルスレーザー / 電子ビーム / ラマン散乱 / トムソン散乱 / 航跡場 |
Research Abstract |
本研究では、レーザービ-ト波で一旦加速したMeV電子ビームを、高強度短パルスレーザーで追加速することにより、レーザー多段加速方式を実証することを目的とする。そのため、この2年間で追加熱用の高強度短パルスレーザーの開発を主として行った。 第1年度では、炭酸ガスレーザーによる後方ラマン散乱による電子加速の検証を行い、プラズマ中の加速の種となる高速電子の存在を明らかにした。また、Y Gレーザーのトムソン散乱によるビ-ト波励起プラズマ波の時間分解、空間分解スペクトル像の計測法を確立した。これによりプラズマ波の時間空間振舞が計測可能となった。 同時に、追加速(多段加速)用にチャープパルス法による超短パルスレーザーの改造、建設を開始した。 第2年度では、1ps-35TWの超短パルスガラスレーザーの建設を行い、完了した。まず既設のGMIIガラスレーザー装置のフロントエンド部をチタンサファイヤの発振器-パルスストレッチャー-再生増幅器の組み合わせに変更し、最終出力を40cm口径回析格子対で圧縮するシステムである。パルス幅0.7psで25J,すなわち35TWの出力取り出しに成功した。 現在、ターゲットチェンバー内に集光し、予備実験を開始した。固体CDターゲットを用いて、高速電子、高速イオン発生をおこない、1MeV近くのプロトン、デューテロン、中性子を観測した。次にガスターゲット中で大振幅航跡場を励起し電子加速に進み、最後にビ-ト波で加速した20MeVの追加速をおこなう予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Y.Kato: "Approaches to fast ignition in inertial confinement fusion at ILE,Osaka" Proceedings of the 16th IAEA Fusion Energy Conference. (発表予定). IAEA-CN-64 B2/6 (1997)
-
[Publications] K.Mima: "Recent progress of laser fusion research with Glkk lasers at ILE,Osaka" Proceedings of the 16th IAEA Fusion Energy Conference. (発表予定). (1997)
-
[Publications] Y.Kitagawa: "Thomson scattering measurement of the beat-wave excited relativistic plasma waves" Proc.Laser interaction and related plasma phenomena (AIP press). CP369. 690-694 (1996)
-
[Publications] Y.Kitagawa: "PΔR measurement of imploded cryogenic foam target by DD-protons" Proceedings of Laser interaction and related plasma phenomena (AIP press). CP369. 136-143 (1996)
-
[Publications] 北川米喜: "原子力と先端技術〔III〕第2部第2章レーザー加速とその応用" 原子力システム研究懇話会, 191 (1996)
-
[Publications] 北川米喜: "光量子科学の誕生と未来像第7章2.2." 光量子の高度利用に関する懇談会, 493 (1996)