1995 Fiscal Year Annual Research Report
海氷消長過程における大気-海氷-海洋-生態系システムモデル化のための実験研究
Project/Area Number |
07458117
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50196622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 哲 創価大学, 工学部・生物工学科, 教授 (40277877)
深町 康 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (20250508)
児玉 裕二 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
石川 信敬 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (70002277)
青田 昌秋 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40001664)
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Keywords | 海氷 / サロマ湖 / 海氷消長過程 / 運動量フラックス / 熱フラックス / 塩フラックス / ブライン / アイス・アルジ- |
Research Abstract |
冬季に海氷が生成され発達する北海道のサロマ湖及び北海道オホーツク海沿岸を、氷縁域、薄い海氷域のモデル実験フィールドとして、海氷が生成する12月から融解が始まる3月まで現場実験観測を集中的に実施した。1995年12月から1996年3月の冬は3箇年の研究計画の初年度であり、海氷の生成・発達・融解に至る海氷消長過程における海氷を通しての物理、生物現象の把握を念頭に置いたうえで、個別過程での基礎データの収集を行なった。(1)海氷の生成から融解に至る過程での大気-海氷間の日射、熱、運動量等のエネルギー・フラックス交換過程の把握、(2)海氷消長過程における海氷内部構造、特にブライン・チャンネルを中心にした物理構造の変遷、(3)温度・塩分センサー付3次元電磁流速計を繋留しての海氷生成前から融解後までの海氷消長過程における海洋構造の季節変動、海氷-海洋間の運動量、熱、塩分フラックスの交換過程の把握、(4)海氷の消長とブラインの排出機構、(5)アイス・アルジ-の分布や離脱量の消長とその生物・化学組成の把握、(6)セジメント・トラップを用いてのアイス・アルジ-、動物プランクトン、沈降粒子物質フラックスの日周、潮汐、季節変化の把握等を行なった。今冬のサロマ湖海氷上の現場実験観測は終了したが、データ解析は現在進行中である。また、セジメント・トラップと3次元電磁流速計は現在まだ繋留中であり、4月中旬の海氷融解、崩壊後に回収の予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Shirasawa et al.: "Meteorological observation data report for Saroma-ko Lagoon,Hokkaido,January 1993-November 1995" Low Temperature Science,Ser.A. 54. 19-80 (1995)
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[Publications] K.Shirasawa et al.: "Comparisons between the Okhotsk Sea and the Baltic Sea Ice" Proc.11th Intl.Symp.Okhotsk Sea & Sea Ice. 215-227 (1996)
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[Publications] S.Taguchi el al.: "Vertical flux of ice algal cells during the ice melting and breaking periods in Saroma-ko Lagoon,Hokkaido,Japan" Proc.11th Intl.Symp.Okhotsk Sea & Sea Ice. 261- (1996)
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[Publications] K.Shirasawa et al.: "Atmospheric and sea-ice characteristics at Saroma-Ko Lagoon,Hokkaido" Proc.11th Intl.Symp.Okhotsk Sea & Sea Ice. 332-338 (1996)