1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458137
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
村上 昭彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (20015043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 昌子 (山根 昌子) 東京農工大学, 工学部, 助手 (80186725)
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Keywords | 有機塩素化合物 / 化学的分解 / 脱塩素 / PCB |
Research Abstract |
平成7年度の研究成果として以下の点が上げられる。 1.C重油や工業用流動パラフィンなど安価なオイルを用いてPCBが99.999%分解できることを確認した。また、高濃度PCB(20000mg/l)の処理が可能である。 2.モノクロルビフェニルおよび3塩化PCBを主成分とするKC-300、4塩化PCBを主成分とするKC-400の分解反応は見かけ上1次反応で表せることを明らかとした。また、その活性かエネルギーも算出した。 3.アルカリの種類について検討を行い、苛性ソーダ及び苛性カリが有効であることを明らかにした。また、苛性カリは苛性ソーダに比べて反応速度の面で優意である。 4.アルカリの添加量は多いほど反応が速く進行し、塩素量に対する化学量論比の10倍等量以上あれば十分である。 5.アルケンを添加剤として用いることにより反応が促進される。添加量は反応媒体油の10%でよいことがわかった。 6.塩素収支から求めた脱塩素率は100%であることを確認した。 7.生成する塩類は触媒とともに固形分として分離できることがわかった。また、残渣の分離は遠心分離法で効率よく除去できる。 8.油中にとけ込んだ塩類は水抽出法で除去することが可能であり、希硫酸を用いることで除去効率が上がることを確認した。 9.3塩化PCBからビフェニルに至る反応経路を確認し、PCBは脱塩素化されて低塩素化する形でビフェニルに至ることを確認した。また、その経路の反応速度定数を推算した。
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[Publications] Taniguchi S.,Murakami A.,et al.: "Chemical Remediation of PCB-contaminated Soil" 15th International Symposium on Chlorinated Dioxins and Related Compounds (Dioxin ‘95). 29. 411-416 (1995)
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[Publications] Taniguchi S.,Murakami A.,et al.: "Chemical Decomposition of Toxic Organic Chlorine Compounds" Chemosphere. 32. 199-202 (1996)