1995 Fiscal Year Annual Research Report
ムチン型糖鎖の分岐形成酵素の細胞・分子生物学的研究
Project/Area Number |
07458150
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高崎 誠一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80112093)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 武弘 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30211866)
|
Keywords | リンパ球 / ムチン型糖鎖 / O-結合糖鎖 / N-アセチルグルコサミン / 糖転移酵素 / インターロイキン4 / 遺伝子発現 / 大腸癌 |
Research Abstract |
1.当初の計画ではTリンパ球の活性化に関してのみの解析を考えていたが、今回新たにBリンパ球の活性化についても検討してみた。Bーリンパ球の活性化のモデルとして、ヒトB細胞株HuNS-1細胞をIL-4によって活性化した。その結果、コア2分岐糖鎖が誘導されることが明らかになった。また、この時、コア2形成酵素活性、及びそのmRNAレベルの上昇が観察されら。このことより、糖鎖合成の変化、及びコア2糖鎖形成酵素の発現量の上昇がリンパ球の活性化に共通した何らかの現象に寄与していることが示唆された。次に、リンパ球の活性化に伴う、糖転移酵素の遺伝子発現のメカニズムを明らかにするため、ヒトコア2形成酵素のクロモソームDNAの構造を解析した。転写開始点の上流にある転写因子の結合モチーフが複数見いだされた。今後、これらの配列を欠損させた遺伝子を用いた遺伝子発現実験を行うことによって、IL-4による活性化に寄与するモチーフを同定することをめざす。 2.コア4形成酵素のクローニングのためにコア4形成酵素を比較的大量に含む大腸癌LS174T細胞のpoly(A)+RNAからcDNAライブラリーを作製した。また、プローブとして用いる目的で、同じβ1→6G1cNAc転移酵素のグループに入るI形成酵素と、コア2形成酵素との間で相同性の高い領域をそれぞれ調製した。現在プラークハイブリダイゼーションによって、候補遺伝子を検索中である。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Misaizu,T.: "Role of Antennary Structure of N-linked Sugar Chains in Renal Handling of Recombinant Human Exythropoietin" Blood. 86. 4097-4104 (1995)
-
[Publications] Ogasawara,H.: "Role of terminal galactose vesidues in N-linked Sugar chains of sheep erythrocyte membrane glycoproteins in rosette..." Immunol.Lett.48. 35-38 (1995)
-
[Publications] Kawano,T.: "Molecular basis for tissue-and species-specific modification of sialic acid" Glycoconjugate J.12. 513-513 (1995)
-
[Publications] Kawano,T.: "Molecular cloning of cytidine monophospho-N-acetylneuraminic acid hydroxylase" J.Biol.Chem.270. 16458-16463 (1995)
-
[Publications] Koyama,S.: "A naturally occurring 46-amino acid deletion of cytidine monophospho-N-acetyl neuraminic acid hydroxylase leads to..." Glycoconjugate J.(発表予定).