1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458177
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西郷 薫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50136454)
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Keywords | ショウジョウバエ / 中枢神経系 / 正中線 / ヘジホッグ / ジアホレース / ニトロリダクテ-ス |
Research Abstract |
ショウジョウバエの杯期の中枢神経系は、正中線に沿って形成されるmidline cellとニューロブラスト由来の神経細胞及びグリア細胞からできている。前年度までの研究でニューロブラストの形成が、液性因子Hedgehogやホメオボックス遺伝子engrailed等のsegment polarity遺伝子間の共同的働きにより調節されていることを示したが、本年度の研究によって、正中線細胞形成にもHedgehogが基本的な役割を果たしていることが分かった。Hedgehogの温度感受性株を利用し様々な時期にHedgehogを不活性化させたり、逆に活性化させることでHedgehogを必要とする時期を特定した。Hedgehogは、ニューロブラスト形成の場合と同様、発生後3-4時間のごく短い期間だけ必要であることが分かった。Hedgehogは、中枢神経系では殆ど発現していないので、表皮細胞由来であると推定されるが、表皮クチクラ形成に必要なHedgehogとは異なる制御を受けていると考えられる。 アクソンの伸展にNADPH-diaphorase活性が関わっていることが最近の研究で分かってきた。そこで、将来的な研究に備えて、diaphoraseの機能的ホモローグであり、様々なニトロ化合物を還元する大腸菌のnitroreductase(NfsA)について基本的な分子生物学的・生化学的な性質を調べ、現在ハエで形質転換体を作ることを試みている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] S.Zenno: "Conversion of NfsA,the major Escherichia coli nitroreductase,to a flavin reductase with an activity similar to that of Frp,a flavin reductase in Vibrio harveyi,by a single amino acid substitution" Journal of Bacteriology. 180 (in press). (1998)