1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458183
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
堀田 康雄 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30190218)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高瀬 尚文 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (20263444)
|
Keywords | 減数分裂特異的遺伝子 / 組換え / LIM15 / RecA / 転写調節 / プロモーター解析 |
Research Abstract |
減数分裂期特異的に発現するLIM15遺伝子のプロモーター解析を進めた。LIM15遺伝子はユリ花粉母細胞の対合期特異的な転写産物のcDNAとして同定された大腸菌組換えタンパクRecAの相同遺伝子である。本年度はLIM15相同遺伝子として単離されているシロイヌナズナArLIM15遺伝子のプロモーター解析を行った。ArLIM15遺伝子の近傍プロモーター領域には体細胞で転写調節エレメントとして同定されているGATAモチーフや典型的なbZIP型転写因子の結合モチーフ(以下bZIPエレメントと略)が見いだされたことから、体細胞での転写調節の有無から検討した。各種プロモーターをルシフェラーゼ遺伝子に結合させたプラスミドをパーティグルガン法でホウレンソウに導入し、一過的に発現したルシフェラーゼ活性を指標にプロモーター活性を調べた。-1292までを有するArLIM15プロモーター活性は対照に用いたCaMV35SRNAプロモーター(転写開始点の上流約0.9kbp有する)活性と比べて約10%という相対値を示した。更に、5'上流域の段階的な欠失に伴いArLIM15プロモーター活性の段階的な増大あるいは減少が見られたことから、ArLIM15プロモーターには体細胞で機能する正および負の転写調節エレメントが存在することが示峻された。また、ArLIM15プロモーターに見いだされたbZIPエレメントに点変異を導入することによりプロモーター活性が5%以下になったことから、ArLIM15プロモーターのbZIPエレメントが体細胞で正の転写調節エレメントとして機能していることが確認された。bZIPエレメントは様々な環境に応答した転写調節に関与することが知られていることから、今後、ArLIM15プロモーターの活性化に関わる環境因子を検索する。また、形質転換シロイヌナズナを用いたArLIM15プロモーター解析に着手する。
|
Research Products
(2 results)