1996 Fiscal Year Annual Research Report
有機塩素化合物による土壌・地下水汚染の調査・分析システムの確立
Project/Area Number |
07458249
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
浦野 紘平 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60018009)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤江 幸一 豊橋技術科学大学, エコロジー工学系, 教授 (30134836)
|
Keywords | 土壌汚染 / 有機塩素化合物 / 地下水汚染 / 揮発性有機物 / 含有量測定 / モデル汚染土壌 |
Research Abstract |
有機塩素化合物による土壌・地下水汚染は、全国で1万ケ所以上あるといわれているが、その実態は不明である。この原因の一つに土壌・地下水汚染の調査、分析システムが確立されていないことがあげられる。そこで、本研究では、(1)土壌・地下水汚染地域の検索、(2)汚染事業所の特定、(3)汚染場所の特定、(4)汚染レベルの把握、の各ステップについて既存の方法の特性を調べるとともに、土壌中有機塩素化合物含有量測定方法および土壌ガス拡散吸着定量分析法を開発することを試みた。 また、地下水中の有機塩素化合物を現地で簡易に調査・分析するための気化・検知管法の適用性と信頼度を調べた。その結果、土壌ガス測定方法は2倍から1/2のバラツキが生じること、含有量測定にはエタノール抽出法が適していること、水中の代表的な有機塩素化合物について、気化・検知管法が簡易に汚染レベルの把握に役立つことが確認された。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 浦野紘平、宮本健一、三野美都里、藤江幸一: "「土壌の低沸点有機汚染物質含有量の測定方法」" 水環境学会誌. 18,(6). 477-488 (1995)
-
[Publications] K.Miyamoto,K.Urano: ""Reaction Rates and Intermediates of Chlorinated Organic Compounds in Water and Soil"" Chemosphere. 32,(12). 2339-2408 (1996)
-
[Publications] 浦野紘平: "「地下水・土壌汚染の現状と対策」" 環境技術研究協会, 291 (1995)
-
[Publications] 浦野紘平: "「土壌・地下水汚染と対策」" 日本環境測定分析協会, 304 (1996)