1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458260
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
嘉悦 勲 近畿大学, 理工学部, 教授 (00214247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東本 暁美 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90181073)
土居 功年 近畿大学, 理工学部, 教授 (90207671)
内田 熊男 近畿大学, 理工学部, 助教授 (40088464)
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Keywords | イオン感応性電界効果型トランジスター / 固定化酵素 / アクチュエーター / コントロールドリリース / 神経伝達物質 / 光重合 / ドラッグデリバリーシステム |
Research Abstract |
ISFET(ニードル型)のゲートに光硬化性プレポリマー(関西ペイント、ENT-1000およびENTP-1000)と酵素(グルコースオキシダーゼおよびアセチルコリンエステラーゼ)の混合物を塗布し、紫外線を照射して硬化させ、酵素センサー膜を形成させた。別に小型ソレンノイド(アクチュエーター)を組込んだプラスチック製薬物リザーバー(15cm×15cm×30cm)を作製し、ISFETのリ-ド線を増幅器を介してソレノイドに接続し、ISFETセンサー部と薬物放出制御部よりなるモデルシステムを構成した。 このシステムを用いて、ISFETセンサー部にグルコースおよびアセチルコリンを基質として周期的に添加し、薬物リザーバーに充填したグルタミン酸、GABAなどの神経伝達物質の応答放出性を分光光度法によりしらべた。その結果、基質物質の添加に逐一応答して、パルス的に神経伝達物質が放出されることが実証された。しかしながら、応答放出の反復とともに放出量が減少し、放出制御の再現性に改良の余地が認められた。また、ソレンノイドと一体化した薬物リザーバーのサイズは、アクチュエーターの機構上あまり減少できないこと、センサー部と薬物放出制御部との間の増幅器の介在は省略できないこと、などの理由により、このシステムのコンパクト化には、一定の限界があることが認められた。
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Research Products
(1 results)