1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07458260
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Research Institution | KINKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
嘉悦 勲 近畿大学, 理工学部, 教授 (00214247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東本 暁美 近畿大学, 理工学部, 教授 (90181073)
土居 功年 近畿大学, 理工学部, 教授 (90207671)
内田 熊男 近畿大学, 理工学部, 助教授 (40088464)
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Keywords | 集積化 / 信号伝達 / 固定化酵素 / 信号応答物質放出 / ポリエチレンテレフタレートフィルム / ポリアクリル酸 |
Research Abstract |
PETフイルムを用いて、生体環境からの信号に応答して、フィードバック的に物質を放出し得るコンパクトなユニットシステムの製作を行い、pH変化、電場印加、気質物質やイオンの添加などに応答して、モデル薬物を放出するシステムを開発してきた。本研究では、いくつかの異った信号応答性機能を持つユニットシステムを集積化して、第1システムに入力した信号が、信号伝達機能によって最終システムに伝達され、その応答を始動し得るかどうかを調べた。 pH応答性放出システム、Ca^<2+>応答性放出システムおよびアセチルコリン応答性放出システムを直列に接続した放出制御システムを構成し、第1システム(pH応答性放出システム)にpHの変化を入力し、最終システム(アセチルコリン応答性放出システム)を透過したモデル薬物(メチレンブルー)の放出をしらべた。この結果によれば、第1システムへの入力の繰り返しに応答して、最終システムからモデル薬物が断続的に放出されることが認められた。すなわち、信号伝達応答放出制御が可能であった。また、より複雑な系としてCa^<2+>応答性放出システム、アセチルコリン応答性放出システム、pH応答性放出システム、グルコース応答放出システムなどを直列および並列に接続した集積システムを構成し、第1システムにCa^<2+>を入力して最終システムにおけるモデル薬物の透過性をしらべた。その結果、中間システムの機能によって、信号伝達を断続もしくは抑制させることが可能であることがわかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 嘉悦 勲, 他: "集積型信号応答性薬物放出制御システム" 人工臓器. 26・2. 539-544 (1997)
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[Publications] I.Kaetsu, et al.: "Intelligent Type Controlled Release Systems by Radiation Techniques." Rad.Phys.Chem.(in press).