1996 Fiscal Year Annual Research Report
伊勢街道文化に関する基礎的研究-歴史的街道を軸にした街道文化の広域的ネットワークによる地域づくりへの活用にむけて
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07459013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
菅原 洋一 三重大学, 地域共同研究センター, 助教授 (70144227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣岡 義隆 三重大学, 人文学部, 教授 (40098512)
浅野 聡 三重大学, 工学部, 講師 (70231892)
藤田 達生 三重大学, 教育学部, 助教授 (50199329)
石田 正昭 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80144228)
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Keywords | 伊勢街道 / 参宮 / 文化変容 / 街道 / 広域交流 |
Research Abstract |
本年度は本研究の2年度であり、街道空間の解明の研究,街道文化の解明の研究を分担して行った。ともに基礎データの収集、資料整理、基礎分析を継続して行うとともに、また研究者相互間の研究交流を随時行った。 1 街道空間研究分担者は街道空間の形成と街道空間が街道文化の形成に果した役割、近現代における地域開発史について現地調査と資料分析を中心として以下の各論的研究を行った。(1)藤堂藩成立期の城下町と流通、(2)近世都市施設(御師邸・町屋)の特質と分布、(3)街道沿道の商業活動による文化形成(特に食文化)と地域社会の関わり、(4)街道空間の形成変容過程と近現代の地域開発の関わり、(5)近現代の観光開発。また、以上の各論の分担者の討論を随時行った。 2 街道文化研究分担者は、各時代における伊勢街道沿道地域の文芸・民俗芸能活動に着目し、これらを主体とする街道文化の形成と地域的な展開、広域的な交流関係の成立について以下の研究を行った。(1)木簡・古代文学作品による古代伊勢湾岸の地域特性分析、(2)近世俳人の文芸活動と地域性の形成、(3)街道交通による地域的言語表現の変容、(4)近世俳人の「旅」と文芸活動、(5)街道沿道地域の太鼓打芸における文化伝承と近代における変容。また、以上の各論の分担者の討論を随時行った。また、特に資料の分析手法として語彙・表記分析へのコンピュータ利用とデータベース構築を試行した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松浦潤一郎: "三重県における近代以降の歴史的街道空間の変容に関する研究" 日本建築学会大会学術梗概集. F. 845-846 (1996)
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[Publications] 紀伊周久: "桑名の旧城下町における近現代の都市空間の変容に関する研究" 日本建築学会大会学術梗概集. F. 739-740 (1996)
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[Publications] 平尾有美: "伝統的建造物群保存地区における歴史国道整備事業の展開" 日本建築学会大会学術梗概集. F. 847-848 (1996)