1996 Fiscal Year Annual Research Report
子どもから老人までを対象としたストレスマネジメント教育システムの開発
Project/Area Number |
07501001
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Section | 試験 |
Research Institution | Osaka Prefectual College of Nursing |
Principal Investigator |
服部 祥子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (90172931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 博 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (50151030)
竹中 晃二 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (80103133)
大西 久男 大阪府立看護大学, 医療技術短期大学部, 講師 (80194231)
佐伯 恵子 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (50285318)
山田 冨美雄 大阪府立看護大学, 看護学部, 助教授 (50183687)
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Keywords | ストレスマネジメント教育 / 教育システム / パソコン / Windows95 / 生体信号 / 呼吸法 / 小学生のストレス / リモートマルチアンプ(RMA) |
Research Abstract |
ストレスマネジメント教育システム開発の二年目にあたる平成8年度は、(1)リモートマルチアンプ(RMA)の完成、(2) RMA評価ソフトの開発、ならびに(3)呼吸法習得プログラムの開発を行った。 (1) RMAの完成 本システムの中心となるリモートマルチアンブ(RMA)を完成させた。RMAは、9チャンネルの生体アンプ部、一部処理部、およびパソコンとの通信部の3つの部分に分かれる。平成8年7月に評価版3機、そして同11月には改良版3機を完成し、現在最終版10機の制作中である。 (2) RMA評価プログラムの開発 RMAをパソコン上のWindows95からコントロールし、RMAから送られてくる生体情報をパソコン上に表示・加工、かつRMAの性能が全て評価できるソフトウェアを開発した。本ソフトは当初DOS上で、そして現在はWindows95上のVisual Basic V4.0によって稼働している。本ソフトを用いて、現在もRMAの不具合調査と最適測定条件検索のための予備的実験を行っている。 (3)呼吸法習得プログラムの開発 平成8年度中にマルチメディア技術を駆使した呼吸法習得のための教材プログラムの大枠を完成し、目下開発・コーディング中である。現在開発中のプログラムは、成人を対象としたもので、ストレス評価部と、ストレスコントロール部とからなる。ストレス評価部は、ストレッサー、ストレス反応、コーピングスタイル、性格、ソーシャルサポート等ストレス緩和要因をインタラクティブに評価・診断する。ストレスコントロール部は、ストレス反応を抑えるための各種技法(呼吸法、自律訓練法、筋弛緩法)を、呼吸、心電図、脳波、眼球運動等の生体情報をモニターすることによって効率よく習得させるものである。平成9年度上半期には、RMAの機能を充分生かした大学生向けソフトを完成させ、下半期には当初の予定通り、対象者を児童、老人にまで広げたソフトウェアを完成させたい。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Yamada, F.: "Frontal midline theta thythm and eyeblinking activity during the VDT task and videogrmes." Psychophysiology in Ergoromics ; PIE. 1 (1). 73-74 (1996)
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[Publications] 山田冨美雄: "タイプA児のストレスとそのマネジメント" 児童心理. 665号. 33-40 (1996)
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[Publications] 野田哲郎・夏目誠他9名: "ストレスドックの試み(その1) :概要と意義" 大阪府立こころの健康総合センター研究紀要. 1. 25-28 (1996)
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[Publications] 大野太郎・山田冨美雄・服部祥子: "阪神・淡路大震災による非行少年のストレス" 日本生理人類学会誌. 1 (4). 215-222 (1996)
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[Publications] Tamaki, A. Onishi, H., Yamanaka, S., Miyamoto, S., & Kume, T.: "Asthma and Stress : 1. Relationship between coping behavior and psychosomatic tendencies," Proceeding of 3rd International Cong ress or Physiological Anthipology. 1. 158-159 (1996)
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[Publications] 玉木敦子: "看護学生の不安とソーシャルサポートネットワーク" 日本保健医療行動科学会年報. 11. 144-161 (1996)
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[Publications] 竹中晃二、山田冨美雄、野田哲郎他: "子どものためのストレスマネジメント教育" 北大路書房, 193 (1997)
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[Publications] 宮田洋、山田冨美雄他: "脳と心(分担章;「ストレス評価とマネジメント」)" 培風館, 150 (1996)