1996 Fiscal Year Annual Research Report
海底ケーブル式長期計測装置用非接触型カプラーの開発
Project/Area Number |
07504005
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Section | 試験 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山野 誠 東京大学, 地震研究所, 助教授 (60191368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 英幸 東京大学, 海洋電子株式会社, 研究員
古川 善紹 京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (80222272)
長尾 年恭 東海大学, 海洋研究所, 助教授 (20183890)
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
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Keywords | 海底ケーブル / 非接触型カプラー / 海底データ伝送 / 長期データロガー / 自己浮上式海底熱流量計 |
Research Abstract |
1.平成7年度に製作した電磁結合的に電力とデータを伝送する非接触型カプラーの試作品を、自己浮上式海底熱流量計における本体と温度プローブの接続部分に組み込み、海底での長期動作試験を行うことにした。 (1)8年7月、鹿児島大学水産学部かごしま丸の航海において、海中での動作試験を行い、データの伝送に成功した。さらにカプラーを海中で切り離す試験を試みる予定であったが、切離制御装置の不調のため、実行することができなかった。 (2)9年3月には、海中での切離試験を行った後、自己浮上式海底熱流量計を海底に設置し、1〜2か月の連続動作試験を行う予定である。 2.実用化のための改良として、より小型で軽量のカプラーの開発を行ない、実験室内での伝送試験に成功した。基板化することにより、製作コストを下げることもできる見込みである。 3.上記の改良型のカプラーを組み込んだ長期データ収録装置を製作した。また、これに接続する計測装置として、多チャンネルの温度と低周波域の音波を計測する機器を製作した。両者を接続し、実験室内では正しく動作することが確認できたので、9年3月には海中での動作試験を実施する予定である。 4.実用段階においては、海底ケーブル中継器と計測機器の接続等、海中で接続作業を行うことが想定されるため、カプラーが正しく接続されたことを検知する機能を計測機器とのインターフェイス部分に持たせることが必要である。この機能の開発を進めており、10年度前半に海中試験を行うことを目指している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M.Yamano et al.: "Long-term monitoring of temperature profiles in sea floor sediments" Proc.Int.Workshop on Sci.Use of Submarine Cables,1997. (印刷中). (1997)
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[Publications] R.D.Hyndman et al.: "The seismogenic zone of subduction thrust faults" Island Arc. 6巻(印刷中). (1997)