1995 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境変化に伴う作物生産力の変動機構解明と環境再現装置の試作
Project/Area Number |
07506001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 龍一 東京大学, 農学部, 教授 (00011958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 美喜雄 富士電機テクノエンジニアリング(株), 環境機器部, 技師
田中 猛夫 富士電機テクノエンジニアリング(株), 計測事業部, 技師
佐々木 治人 東京大学, 農学部, 助手 (60225886)
山岸 徹 東京大学, 農学部, 助教授 (50143409)
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Keywords | 地球環境 / CO_2濃度 / 光合成 / 作物生産 |
Research Abstract |
当初の予定では、富士電機テクノエンジニアリングとの共同開発による地球環境再現装置は、平成7年度前半に完成させ、後半においては、その装置の試運転と、予備的な実験をいくつか行うことにしていた。しかしながら、装置の試作が予想以上に手間取ったこと、また、本装置設置にともなう付帯工事(電気配線工事,P1基準のための閉鎖系工事,グロースチャンバー内への導入空気および機械からの熱除去のためのダクト工事)等との時間的調整にも手間取り、試運転と種々の制御精度のチェックが最終的に終了したのが平成8年2月となってしまった。そのため、平成7年3月より予備的な実験を行うこととし、現在その方向で準備を進めているところである。しかしながら、装置の一部を成すポ-タブル型光合成・蒸散測定装置は、全体の装置の完成前に納入されたため、それを使用して、地球上の不良環境下での作物生産に関する研究の予備的実験をいくつか実施した。それらの中には、強度の酸性土壌条件下でのイネの光合成速度を調べることなどが含まれており、日本作物学会第201回講演会で口頭発表することになっている。また、本装置の作製に関わる技術データについては、現在、富士電機テクノエンジニアリングでまとめており、近日中に業界誌(FTE技術ニュース)に発表される予定である。
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