1995 Fiscal Year Annual Research Report
数学教育におけるカブリ幾何を利用した論証指導のためのカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
07551014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 圭子 筑波大学, 教育学系, 助手 (70272143)
清水 克彦 国立教育研究所, 研究室長 (00192609)
磯田 正美 筑波大学, 教育学系, 講師 (70212967)
清水 静海 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
中山 和彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (50091913)
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Keywords | 学校数学 / カブリ幾何 / カリキュラム / 論証指導 / 日仏共同研究 |
Research Abstract |
これまで数学教育国際調査などで日仏間の比較研究が行われていることなどから、本共同研究を必要とする認識が高まってきていた。なお、一昨年前から数学教育の国際会議を通じて、日仏の研究者が相互に研究成果・論文等の交換を行い、相互理解を深めてきた。本年度は、日本語バ-ジョンのテキストを作成し、実験と実用の段階に入った。 グルノ-ブル大学と筑波大学は、研究内容から本研究のテーマを計画し推進するのに適していると考えられ、昨年の秋に筑波大学関係の者がフランスにでかけ、今年の国際会議で研究発表する企画をするとともに、これまでの研究成果と今度の研究方法について、昨年の国際会議の前後2回、延べ5日間にわたって研究内容と方法を話し合った。次の国際会議で更に研究を発展し、各国で『カブリ・ジオメトリ』のソフトの開発利用について情報交換し、新たな情報科学、特にインターネットのコンピュータを大学間研究に取り入れ、利用可能な段階に進めることができた。 今後、数学教育での図形を用いた問題解決過程において、子どもが獲得して発見と証明の関係を、子どもの論証過程を認知・発達の観点から調査して、日仏間の子どもの文化的異同を明らかにすることである。初期の目的は、達成しつつあるが、更に、開発研究を進めてきたコンピュータ・ソフト『カブリ・ジオメトリ』の日本版の改良によって、学校教育への適用範囲を増大し、従来からあるCAI・ソフト利用を越えた探究型の授業設計へと改善することを当研究はねらって進めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] N. Nohda: "Using Dpen-ended Problems in mathematics" Zentralblatt fiir Piba der Mathematic. 27. 55-61 (1995)
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[Publications] N. Nohda: "Computational Alternatives for the 21th Century 211" NCTM, 211 (1994)
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[Publications] 能田伸彦: "数字学学習の理論化へ向けて" 産業図書館, 346 (1995)