1996 Fiscal Year Annual Research Report
クロノロジカル・データの相互引用による国際情勢分析システムの作成:日本をめぐる国際関係を用いた実証研究
Project/Area Number |
07552002
|
Section | 試験 |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山影 進 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10115959)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 貢 東京大学, 総合文化研究科, 助手 (70251311)
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 助教授 (90264697)
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30163497)
浦野 起央 日本大学, 法学部, 教授 (80059146)
渡辺 昭夫 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (30061865)
|
Keywords | 国際関係 / データベース / アジア / アフリカ / 中東 / 年表 |
Research Abstract |
本研究は、日本の周囲の国際社会において日々生起する事象の中から、事象間の相互関係に着目して意味ある事象を析出し、その構造を明示化することにより、国際情勢の理解と分析に資するデータ・ベース活用ソフトウェアの開発・実用化をめざしている。 第2年度にあたる本年度は、データベース用の資料収集とデータ入力を並行しておこなった。具体的には、分担研究者のひとりである浦野が中心となり、彼が刊行した『アジア・アフリカ年表』(全3巻)の入力を進めた。これは、1945年から1979年までを扱っている。同時に、やはり浦野が中心となり、同書がカバーしてない1980年代以降の資料の収集も進めた。本研究は、重点領域研究「戦後日本形成」プロジェクトにおけるデータベース化作業を一部発展させたものであるので、それとの整合性を持たせるため、そこで用いた各種資料の80年以降の部分を材料にしている。 また、年表型以外のクロノロジカル・データの検討と収集作業も開始した。材料としては、第1に浦野の収集している各種資料(特に、国際関係政治社会資料大系)、第2に山影が重点領域研究「総合的地域研究」プロジェクトの一環としてデータベース化を進めているASEAN基本文書を活用することを検討している。 第3に、データベース活用のためのソフトウェア開発に関しては、分担研究者のひとりである田中が代表者として進めているプロジェクトとの関連性を検討している。すなわち、そこでは演説データベースの開発を進めているが、検索機能に注目し、それが、本研究における複数のファイルの関係づけに利用可能かどうかを探っている。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 山影 進: "東南アジア:冷戦構造の周辺から地域生義の中核へ" 歴史学研究会編講座世界史11岐路に立つ現代世界. 295-315 (1996)
-
[Publications] 山影 進: "新たな戦略構築目指すASEANの現在" 世界週報. 1996.6.11号. 6-9 (1996)
-
[Publications] 渡辺 昭夫: "国際関係と日本の政治外交" 原 彬久編 国際関係学講義. 197-217 (1996)
-
[Publications] 遠藤 貢: "人権和解のための経済的基盤の必要性-南アフリカ-" NIRA政策研究. vol10.No1. 34-36 (1997)
-
[Publications] 遠藤 貢: "冷戦後アメリカの安全保障" アフリカにおける平和建設の通問題. 34-42 (1996)
-
[Publications] 張聿法・余起〓編浦野起央他訳: "第二次世界大戦後 戦争全史" 刀水書房, 686 (1996)
-
[Publications] 田中明彦: "新しい「中世」" 日本経済新聞社, 307 (1996)