1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07554017
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Section | 試験 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中澤 高清 東北大学, 理学部, 教授 (30108451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 和夫 岸川特殊バルブ(株), 課長
矢島 信之 宇宙科学研究所, 教授 (30200489)
岡野 章一 国立極地研究所, 教授 (10004483)
青木 周司 東北大学, 理学部, 助教授 (00183129)
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Keywords | 成層圏 / 微量気体 / 気球 / オゾン層破壊 / 気候変動 |
Research Abstract |
平成7年度に試作したピンチオフ弁および開口弁の動作に必要な圧力とストロークを決定し、その結果に基づいて動力源である加工品を製作した。これらを組み立て動作試験を行い、所期の性能が得られることを確認した。特に開口弁は、平成8年度の宇宙研究所の春季大気球実験においてクライオジェニックサンプラーの試料取り入れ口に採用し、確実に動作することを確認した。 平成7年度に試作した試料容器に標準試料を長期にわたって保存し、微量気体の濃度や同位体が変化しないか確認した。メタンや一酸化二窒素については濃度の変化は見いだされなかったが、二酸化炭素と一酸化炭素の濃度が上昇することが確認された。これらの濃度上昇は容器内面に残存した有機物の酸化によるものと考えられたので、スチーム洗浄装置を製作し、容器内部を洗浄することによって解決した。 試料容器等を収納するゴンドラを、陸上回収を想定して新たに製作した。特にゴンドラ下部にはアルミハニカムを装着したが、気球が上昇し試料採取を行うまでは、ハニカムが上部に位置し、試料採集後には下部に位置するように工夫し、ハニカムニよる試料の汚染を防止した。 制御回路は各弁の開閉のシーケンス制御と、ステ-タスおよびGPS受信機のデータ転送、ビ-コン伝播発信機の制御等を行えるものとし、高密度化することによって小型化した。着地点の位置探査に必要なビ-コン電波発信機も小型軽量のものを開発した。
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