1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07554039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡会 仁 大阪大学, 理学部, 教授 (30091771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 敬夫 大阪大学, 理学部, 教務職員 (10199268)
渡辺 巌 大阪大学, 理学部, 助教授 (50028239)
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Keywords | マイクロカプセル / 金属抽出 / アルギン酸 / ポリエチレンイミンマイクロカプセル |
Research Abstract |
平成7年度の研究において、以下の知見が得られた。 (1)二塩化セバコイルを架橋剤とする界面縮重合反応によって、アルギン酸を含むマイクロカプセルおよびポリエチレンイミンを含むマイクロカプセルの合成条件を決定した。アルギン酸およびポリエチレンイミンは、共に分子量7万の水溶性高分子配位子であり、カプセル膜から放散しない。 (2)これらのマイクロカプセルを、銅(II)イオンを含む水溶液に分散させると、マイクロカプセルに銅(II)イオンが抽出されることを見出した。 平成7年度の研究により、当初の計画であった水溶性高分子配位子を内包するマイクロカプセルの合成の目的は達成された。今後は、種々の金属イオンの抽出性を比較し、抽出機構を明らにすると共に、表面および内部の化学組成を決定し、どこに、どのように金属イオンが取り込まれるのかを明らかにする必要がある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Chida: "Interfacial adsorption and ion-association extraction of protovated tetraphenylporphyrin and octaethylporphyrin" Bull.Chem.Soc.Jpn.69. 341-347 (1996)
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[Publications] H.Watarai: "Interfacial reaction in the synergistic extraction rate of Ni(II) with dithizone and 1,10-phenanthroline" Talanta. 42. 1691-1700 (1995)