1995 Fiscal Year Annual Research Report
薄膜型リチウム2次電池用高分子固体電解質に関する研究
Project/Area Number |
07554062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
重原 淳孝 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (60170867)
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Keywords | 高分子固体電解質 / リチウム2次電池 / 単一イオン伝導性 |
Research Abstract |
本研究により真空ドライボックスを設備し、迅速な研究展開が可能となった。 Endomethoxyoligo(oxyethylene)を側鎖に有するlithium oxyethylenealuminateポリマーを、上記真空ドライボックス中にて残留水分濃度2ppm以下、残留酸素濃度10^<-3>ppm以下の理想的な条件で各種合成し、ステンレススチールあるいは金属リチウムを電極として交流インピーダンス法ないし直流2端子法にて伝導度測定を行い、評価した。その結果、約10^<-6>S/cmの高いイオン伝導が実現でき、さらに従来のハイブリッド系のBi-ionic Conductorとは異なり、Single-ionic Conductorとなることが分った。 さらにイオン伝導度を向上させるためにLiBF_4などの無機塩ドープを試みたが、交流伝導度は2桁程度向上するものの、直流伝導度は時間減衰し、典型的なBi-ionicの性質に変化することが分った。 以上の成果については11.に記載の学術論文として発表した。 上記のSingle-ionic Conductorを用いて[Li/電解質/V_2O_5]型の二次電池を試作、出力約3.5V、150μ A/cm^2の薄膜(厚み0.1mm)形状で成立することを確認した。現在、長期安定性ならびに繰り返し充放電特性試験を続行している。
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Research Products
(1 results)