1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 泰規 東京大学, 教養学部, 教授 (30114903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 俊行 東京大学, 教養学部, 助手 (70212529)
小牧 研一郎 東京大学, 教養学部, 教授 (40012447)
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Keywords | 多価イオン / 表面水素 / ポテンシャルスパッタリング / 水素検出 |
Research Abstract |
低速の多価イオン(例えば、10eVAr^<16+>)が、絶縁体表面に近づくと、多数の電子を捕獲し、局所的に強く帯電した領域を作る。このため、表面付近の原子が互いのクローン斥力で表面から放出される"ポテンシャルスパッタリング"が引き起こされることになる。我々は、このような現象が、軽い水素イオンについて特に顕著であることを見いだした。この現象は、従来非常に困難であった表面水素の絶好の検出手段になると期待されるので、本研究においては、よく定義された表面を持った標的を用い、表面水素検出効率に水素イオンの表面水素検出装置の雛形を開発することを目的としている。 このため、本年度は、 1、超高真空槽を設計、設備し、 1、イオン銃を整備し、 1、現有の電子ビームイオン源途上器の超高真空槽を結合し、 1、放出イオン位置検出器を設計製作した。従って、主な経費は、超高真空槽の製作、超高真空排気装置、に当てられた。 来年度は上記の装置に4重極質量分析器を組み合わせ、表面上の水素脱離機構を、放出水素と水素イオンの両者について系統的に研究する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] N. Kalzutani,Y. Uamazaki et al.: "Strong Chavge State dependeuce of H^+ and H_2^+ sputtering induced by slow highly charged iors" Nucl. Instrum,Methods B. 96. 541-544 (1995)
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[Publications] N. Kalzutani,Y. Uamazaki et al.: "Potential Sputtering of H^+ from a surtace under slow nighly chansed ion bombardwent" Jpn. J. Appl. Phys.34. L580-L583 (1995)