1995 Fiscal Year Annual Research Report
スピン偏極電子源を用いた表面・界面磁性研究用反射電子回折装置の試作
Project/Area Number |
07555008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 信夫 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40126876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂 貴 大同特殊鋼研究所, 主任研究員
木塚 徳志 名古屋大学, 工学部, 助手 (10234303)
中西 彊 名古屋大学, 理学部, 教授 (40022735)
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Keywords | スピン偏極電子源 / 磁性体 / 表面・界面 / 反射電子回折 |
Research Abstract |
第1年度の平成7年度は、装置の中心となる偏極電子銃の基本設計を行った。偏極電子の安定な取り出しには10^<-10>Torr以下の超高真空(UHV)が必要なため、真空シールやバルブなど、すべてのUHV仕様のものを購入した。また排気システムにはターボ分子ポンプを粗引き系として、48時間または72時間のベ-クによって10^<-9>Torrまで排気し、こののあと粗引き系を閉じ、次にチタンサブリメーションポンプとスパッタイオンポンプによって10^<-11>Torrまで排気する設計にした。。また磁性体単結晶表面からの反射電子回折強度にスピンの影響を検出するためには、電子の加速電圧を1000V以下にする必要があるため、既存の反射電子回折装置の電子銃を加速電圧を1000V以下で動作するように改良し、テストを繰り返している。今年度中に設計を終了し、当学科の工作室に制作を依頼する予定である。平成8年度の中頃にはこの電子銃の1号機の試作が終了するので、それを用いて偏極電子の取り出し試験を行う予定である。
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