1995 Fiscal Year Annual Research Report
分散補償の原理を用いた新型時間分解電子エネルギー損失分光装置の試作
Project/Area Number |
07555009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西嶋 光昭 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90108978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 紀明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50252416)
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Keywords | 電子エネルギー損失分光 / 分散補償の原理 / 表面 |
Research Abstract |
高分解能電子エネルギー損失分光(electron energy los spectroscoqy, EELS)を用いてエネルギー損失スペクトルを測定すると、表面格子力学、表面反応素過程(気体分子のみ吸着状態・位置・構造、吸着粒子間相互作用、反応中間体、反応経路など),表面電子状態などに関する情報が得られる。しかし、現存する装置では、興味の対象とする領域のEELSスペクトルの測定に、数10秒〜数分の時間を必要とする。本研究では分散補償の原理に基づく時間分解EELS装置(時間分解能:数ms〜数10ms)の開発を目差した。検討中の分光器は、SiegbarnがX線光電子分光のために考えた原理をEELSに応用したものである。モノクロメーター及びアナライザーには90°静電偏向型分光器を用いた。電極材料には非磁性のもの(Cuなど)を用いた。モノクロメーターの出射スリット及びアナライザーの入射スリットは存在しない(これまでの分光器にはある)。これまで得られたエネルギー分解能は〜30meV,ダイレクトビームによる検出器出力電流は〜200pAであり、調整中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M. Date: "Explosive production of CO_2 from (NO+CO)/Pd(100)" Surf. Sci.341. L1096-L1100 (1995)
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[Publications] M. Date: "Interaction of NO with CO on Pd(100): Ordered coodforption, structuros and explosive reaction" Surf. Sci.(in press).
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[Publications] N. Takagi: "Quantum delocalization of H on Pd(100)-a vibrational study" Php. Rev. B. (in press).