実規模設計問題に対するマルチプロセッシング技術を援用した設計支援システムの開発

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07555055
• Research Category: Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 赤木 新介 大阪大学, 工学部, 教授 (50127172)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 廣川 敬康 大阪大学, 工学部, 助手 (80252609) ; 平野 徹 ダイキン工業(株), CAEセンター, 所長(研究員) ; 藤田 喜久雄 大阪大学, 工学部, 助教授 (10228992)
• Keywords: 設計工学 / 設計最適化 / 多領域最適化 / マルチプロセッシング / 並列処理計算 / 分散処理計算

Research Abstract

本研究は,従来からの人工知能技術を援用したインテリジェントCADや,数理計画法による設計最適化・設計自動化などの設計シンセシスに対する支援技術をより実際的なものへと発展させていくことを目標として,エンジニアリングワークステーションサーバにおけるマルチプロセッシング技術を援用する一方,具体的な実規模の設計問題を取り上げた設計支援システムの構築を行ない,それによって得られる成果を体系化することにより,実践的な方法論を構成することを目的としたものである.本年度における研究実績は次のとおりである.
1.設計問題における構造の分析…分散・並列処理の基本となる設計問題の分解手法を構成中である.
2.設計問題の分散モデリング…複雑な機構の解析・最適化問題を対象にして,分散処理形のモデリングを実施した.
3.並列分散型設計最適化…上記1項,2項に対応するDecomposition法による問題分割を行ない,複雑な機構設計の最適化計算を実行し,コンピュータ処理速度を大幅に低減することに成功した.
4.CAEとの統合化…上記の計算法をもとにさらに大規模設計モデルを対象に研究を進める.現在,半没水船の流体抵抗計算のCAEとの統合化を行なっている.

Research Products

• [Publications] Fujita,K.: "A Framework for Component Layout and Geometry Design of Mechanical Systems:Configuration Network and its Viewing Control" Proceedings of the 1995 ASME Design Engineering Technical Conferences. 1. 515-522 (1995)
• [Publications] 藤田喜久雄: "形態の段階的詳細化と視点管理による配置設計統合化支援システムの構想" 日本機械学会 第72期通常総会講演会 講演論文集(IV). 347-348 (1995)
• [Publications] 藤田喜久雄: "空調機ユニット設計のための配置配管統合化設計支援システムの構築" 日本機械学会 関西支部 第70期定時総会講演会 講演論文集. 28-30 (1995)
• [Publications] 藤田喜久雄: "自動車駆動系の多目的最適設計に関する研究-トルクコンバータ形状の最適化-" 日本機械学会論文集C編. 62-594. 802-808 (1996)
• [Publications] 赤木新介: "分割法を用いたリンク機構の多領域設計最適化に関する研究" 日本機械学会 関西支部 第71期定時総会講演会 講演論文集. (発表予定). (1996)
• [Publications] 藤田喜久雄: "コンフィグレーションネットワークとその視点管理に基づく配管設計支援システムに関する研究" 日本機械学会 関西支部 第71期定時総会講演会 講演論文集. (発表予定). (1996)
• [Publications] 赤木新介: "新交通機関論" コロナ社, 328 (1995)