1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07555136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 昭一 京都大学, 工学部, 教授 (90025908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 直志 京都大学, 工学部, 助教授 (90127118)
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Keywords | 超音波 / 応力測定 / レーザー振動計 / 音弾性 / 初期応力 / 材料特性劣化 |
Research Abstract |
この研究は,超音波を用いて非破壊的に応力状態を求めると共に,伝播速度の低下と波動情報を総合して劣化状態を推定する実用的な手法を開発することを目的としたものである.次の計画で研究を進めている. 1)高精度超音波測定システムの整備と調整:現有のシステムを改良して高出力化すると共に,現有のレーザー速度(変位)計とディジタル・オッシロスコープを利用した高精度波動計測システムを構成する. 2)ディジタルデータ収録及び処理システムの開発:高速サンプリングのディジタル・オッシロスコープを用いて,波動のデータをディジタル化して収録し,コンピューターを用いて処理するシステムを開発する. 3)音弾性特性の把握:種々の材料について,弾性波(縦波,横波および表面波)の伝播速度を計測し,音弾性特性を調べる. 4)数値シミュレーションによる波動伝播特性の解明:実験で構成したモデルのシミュレーション解析を行って,その波動伝播のメカズムを明かにする. 得られた成果は次のようである. 上記項目1)および2)は,ほぼ達成できた.レーザー振動計とディジタル・オッシロスコープを組み合わせて,1MHzの振動数の波では0.01nm程度の分解能が得られた. 項目3)に関連しては,砂岩および安山岩について縦波の伝播速度の応力依存性を調べ,初期応力測定法を提案した.横波および表面波については実験の予定である. 項目4)に関連して,内部欠陥を含むモデルについて実験結果と数値シミュレーション結果とを検討を試みている.なお,実験システムの精度と信頼性は十分高いようである.
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Research Products
(1 results)