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1995 Fiscal Year Annual Research Report

首都圏における地震被害予測のための地盤特性データベース構築システムの開発

Research Project

Project/Area Number 07555140
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

大町 達夫  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (90126269)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 年縄 巧  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00188749)
中村 豊  財団法人, 鉄道総合技術研究所, 地震防災室長
Keywords被害予測 / 常時微動 / 表面波 / 増幅率 / 卓越周期 / データベース
Research Abstract

中村(1989)が提案した常時微動による地盤振動特性推定法をより精度の良い手法とするために,常時微動に含まれるラブ波成分の比率を利用した手法を提案した.ラブ波成分の比率が,常時微動の水平成分のピーク値と谷値の比,水平/上下スペクトル比の谷値,及び表層と基板のインピーダンス比に関係することを数値解析的に確認し,インピーダンス比を未知パラメーターとした収束計算を行うことで,増幅倍率を推定する.この方法によって推定した増幅倍率は,従来の手法と比較してボーリング資料から推定した増幅倍率と一致度が高いことがわかった.この手法は,現在のところ解の収束性の面で検討を要するが,今後さらに改良を加える予定である.
増幅倍率の推定法の改良と平行して,常時微動測定を行った.今年度は,1995年兵庫県南部地震の際に一部で震度7を記録した兵庫県宝塚市と,首都圏において研究者らが強震観測を実施している東京都練馬区を対象とし,これらの地域において卓越周期と増幅倍率を推定した.宝塚市では,山地部周辺の被害の大きかった地域で推定された増幅倍率が高くなる地点があることが確認されたこと,また,全体的に練馬区の方が推定増幅倍率が大きいことがわかった.また,推定された各地点の地盤特性は収集した地盤資料とよい一致を示すことも確認している.
このように現在,常時微動を用いた増幅倍率推定法の改良,地震被害と常時微動特性の比較,強震観測,及び地盤資料の収集を行っているところであり,次年度以降も引き続き手法の改良,常時微動測定,強震記録・地盤資料の収集を行い,地盤特性データベースの構築及びそれを解析するシステムを作成していく予定である.

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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